近年、NBAでは恒常化していたロードマネジメントだが、リーグは今季からアウォード受賞の資格として最低出場試合数(65)を設けるなど対策に動いている。そんななか、ロードマネジメントと対極にいるのがシカゴ・ブルズのデマー・デローザンだ。 2度の延長にもつれた日本時間2月29日(現地28日)のクリーブランド・キャバリアーズ戦では、49分プレイ。その前の2試合も40分コートに立っていた。そんなデローザンの言葉を、『NBC Sports Chicago』のKC・ジョンソン記者が伝えている。 「バスケが大好きなんだ。子どもの頃、街灯が点くまでプレイして母に怒られていた。NBAでも変わらないよ」 34歳のベテランは今季リーグトップの平均37.8分プレイしており、キャリア通算の平均34.6分を3.2分も上回っている。さらにトータルの出場時間でも、チームメイトであるリーグ1位のコービー・ホワイト(2193分)にわずか5分差で2位につけているのだ。 そんなデローザンを「昔気質のメンタリティ」と評するビリー・ドノバンHC(ヘッドコーチ)は、献身的なプレイだけでなくコート外での貢献についても感謝しているという。 「選手たちとのコミュニケーションであれ何であれ、私が頼んだことは何でもやってくれる。彼が抱える仕事量の多さには感謝しているよ。さらにリーダーとしての役割もある。ベテランの彼をみんな尊敬しているんだ。多くの若手がいる中で、彼は自分の時間とエネルギーを惜しみなく与えてくれる。彼は何に対しても不平を言わない。どんな事もチャレンジだと考えている。私はそうしたところをリスペクトしているんだ」 デローザンは今季終了後に無制限のフリーエージェントとなるが、フロントは引き留めたいと考えているとの報道もある。これだけ献身的な大黒柱であれば、チームがそう考えるのも当然の事だろう。