今季もトレードデッドライン直前でいくつもの動きがあったなか、シカゴ・ブルズは3年連続で静観という選択を下した。24勝27敗と負け越してはいるものの、直近の戦い方には満足しているという。『ESPN』のジャマール・コリア―記者が、デッドライン直前にブルズのバスケットボール運営部門副社長を務めるアルトゥラス・カルニソバスの言葉を伝えている。 「後退することは望んでいない。我々は競争力を維持したいんだ。この街、ファン、そしてチームのためにプレイオフを争って戦っていく義務がある」 昨季プレイオフを逃したブルズは、今季も現時点でイースト9位とプレイイン・トーナメント圏内にいる。ただしカルニソバスはカンファレンス中位に大きな差がないことを指摘。その上で、「失敗の責任は私が負う。しかし現時点で何が成功で何が失敗かを決めるのは時期尚早だ。まだ30試合残っている。このチームが何を成し遂げられるか見守るべき」と述べている。 今季はザック・ラビーンを放出するという噂が聞かれたものの、本人の怪我もあって結局は動かず。また、アンドレ・ドラモンドやアレックス・カルーソを欲するチームもあったと『ESPN』は報じているが、ブルズは決して応じなかった。『ESPN Stats & Information』によると、直近3シーズン連続でトレードデッドラインの週に動かなかったのはブルズだけだという。 また、今季終了後に無制限のFAとなるデマー・デローザンについて、カルニソバスは再契約の意向を明かしている。「彼はこのチーム、街、組織にとって大きな存在だ。時が来れば、彼を引き留めるチャンスがあると思う」とコメントしている。 「チームを大きく変えることが成功を保証するとは限らない。『再建』とかそういった言葉が飛び交っているが、私はこのチームが競争するためのチャンスを持っていると信じている」