日本時間1月11日(現地10日)、サンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマが、デトロイト・ピストンズ戦で自身初のトリプルダブルを達成した。ウェンバンヤマは16点、12リバウンド、10アシストを記録し、130-108の勝利に貢献している。 ウェンバンヤマはこの日わずか21分2秒しか出場していない。『ESPN』によると、ショットクロックが導入された1954-55シーズン以降、2番目に短い出場時間で達成されたトリプルダブルだったという。最短記録は、ラッセル・ウェストブルック(ロサンゼルス・クリッパーズ)がオクラホマシティ・サンダー在籍時の2014年に記録した20分17秒だ。 試合後、ウェンバンヤマは「もちろんそれで勝つことがすべて」と記録よりも勝ったことを重視した。それと同時に、「リーグ史上2番目に短い時間で達成されたとは知らなかった。それは重要なこと。自分は無駄話をするタイプじゃないし。チームとしても選手としてもこうありたい」と、効率よくプレイできたことには満足そうだった。 なお、スパーズのルーキーでトリプルダブルを達成したのは、デイビッド・ロビンソン(3回)に次ぐ球団史上2人目。20歳6日での達成は球団史上最年少である。さらに、ターンオーバーがゼロでのトリプルダブル達成者という点でも、ウェンバンヤマが最年少となっている。 スパーズのグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)は、「彼は非常に良いパサー。ここに来る前からいいパスをしていた」と、ウェンバンヤマもパスセンスを高く評価している。 記録を打ち立て、名将からも認められる若きビッグマンは、これからも数々の偉業を成し遂げていくに違いない。