ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、日本時間12月13日(現地12日)のフェニックス・サンズ戦でユスフ・ヌルキッチの顔を殴打したとして、NBAから無期限の出場停止処分を科されている。今年現役を引退した元NBA選手のユドニス・ハズレムは、グリーンの言動に関して見解を述べている。 グリーンは11月のクリーブランド・キャバリアーズ戦でテクニカルファウル2回を吹かれ退場、その後のミネソタ・ティンバーウルブズ戦ではルディ・ゴベアに見舞ったヘッドロックが問題視され、5試合の出場停止処分を受けた。 そして今回、サンズ戦の第3クォーター残り8分23秒の場面でヌルキッチを殴打し、フレイグラントファウル2をコールされて今季3回目の退場処分。これまでのスポーツマンとして相応しくない行為の数々を考慮したとして、無期限の出場停止処分が下り、復帰するにはリーグやチームが定めた条件を満たす必要があると伝えられている。 マイアミ・ヒート一筋20年、通算879試合に出場した元NBA選手のハズレムはシャキール・オニールがホストを務めるポッドキャスト『The Big Podcast with Shaq』に出演した際、「ドレイモンドはイニシエイター(一連の行動を起こす人物)になるところまできたと思う。それはいいことではない。あんなことが起こったのを見ると、ゾッとしたね」と語った。 グリーンは、昨年10月にも当時同僚だったジョーダン・プール(現ワシントン・ウィザーズ)と練習中に衝突して殴り合いの喧嘩に発展して騒動となった過去がある。ハスレムはこの件を引き合いに出し、グリーンに厳しい目を向けている。 「ドレイモンドを見る時、彼の立場に自分を置き換えてみる。先頭に立って、問題の引き金は引きたくない。ゾッとするだけだ。ドレイモンドがジョーダン・プールを殴ったように、(ヒートの)タイラー・ヒーローを殴った自分を想像するんだ。私にはあんなことは絶対できない」 バスケットボール選手としての実力は確かだけに、グリーンが同じ過ちを犯さないように祈るばかりだ。