オフの間、デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)がポートランド・トレイルブレイザーズからトレードされる前、その取引相手の候補はバックスではなくマイアミ・ヒートと言われていた。その際、リラードのトレード相手としてしばしば名前が挙がっていたタイラー・ヒーローが正直な思いを吐露している。 「ポートランドに行きたくなかった。ポートランドが自分を欲してくれなくて良かったよ。ただただ行きたくないだけで、ポートランドに対して個人的な何かがあるわけじゃない」 ヒーローは4月に手首を負傷し戦列を離れたが、チームはその後プレイオフを勝ち抜き、NBAファイナルまで進出した。その結果、ヒーローに対する価値が変わってしまったという見方もあるなか、本人は明確に否定している。 「怪我をして以降、チームは好調だった。それによって自分のプレイや価値に対る見方が変わったかどうかは分からない。ただ自分は悪くなったということはなくて、ただ上達し、年齢を重ね、経験を積んだだけだ。自分がいなくなってチームが良くなったんではなく、ただシュートが決まるようになったんだ。自分たちはシーズンを通してシュートを決められなかった。そして自分はチーム1のシューターだ。だから自分の欠場がシュートの成功率に影響したわけではないと思う。単にシュートが決まり始めただけだった」 昨季まで2シーズン連続で平均20点超えをマークするなど、ヒーローの実力は疑いようがないが、それでも穿った見方をする人々は少なからずいるようだ。リラードとトレードしなくて正解だったと証明するべく、今季のヒーローはより一層の気合いが入っているに違いない。