今夏のFIBAワールドカップに向けて順調な仕上がりを見せているアメリカ代表について、USAバスケットボールのマネージメントディレクターを務めるグラント・ヒルは今回のメンバーが来夏行なわれるパリ五輪のメンバーにも選出される可能性を示唆している。 「我々のプログラムは過渡期にある。来年の夏も彼らの中で多くのメンバーを見かけることになるだろう。彼らはまだ全盛期ではないが、とてもハングリーで、代表チームにいたがっている。彼らは本当に優秀なんだ」 これまでアメリカ代表はFIBAワールドカップには将来性が高い若手、オリンピックにはリーグトップクラスの選手が多く出場する傾向が強かった。その影響もあり、オリンピックは2008年の北京大会から2021年の東京大会まで4連覇を達成しているものの、中国で開催された2019年のFIBAワールドカップは準々決勝でフランスに敗れ7位に沈んでいる。 しかし今年のメンバーは、本番前の強化試合で5戦全勝と調子は上々だ。本番前最後の強化試合となったドイツとの一戦では、22-5のランで逆転勝利を挙げる底力を見せつけている。FIBAワールドカップ本番でも2014年以来の優勝を成し遂げれば、ヒルが期待するように来夏再びアメリカ代表のユニフォームに身を包むW杯メンバーが現れても不思議ではない。