今オフ最も衝撃を与えた移籍のひとつと言えるのが、クリス・ポールのゴールデンステイト・ウォリアーズ入りだろう。6月末のトレードで加入して以降、この38歳のベテランPGが新天地でどのように起用されるのかなど、多くのメディアで議論されている。 そんななか、ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が『ESPN』の『NBA Today』に出演した際に、ラスベガスにて対面でポールに伝えた言葉を明かしている。 「ステフ(カリー)とクリスが一緒にトレーニングしているのを見たよ。我々ははチームについて話し合った。クリスに言ったことのひとつは、来季はもっとコントロールしなければならないということ。昨季はターンオーバーがリーグ29位、つまりワースト2位だったが、一方でオフェンスのペースは最速だった。決して素晴らしいとは言えない。私がクリスを好きな理由のひとつが、ゲームをコントロールできること。だから彼には、大事な場面でゲームをコントロールする君の能力が必要だと言った。一方で彼がチームに適応しなければいけない面があるのは、彼自身もわかっている。特にステフと一緒にプレイする時は、もう少しペースを上げてプレイするんだってね」 カーHCはポールがペースの速いウォリアーズのオフェンスを安定させるだけでなく、ドレイモンド・グリーンと並ぶもう1人のファシリテーターになれると考えているようだ。 「今年はよりコントロールしつつも、相手にとって致命的なオフェンスを仕掛けるというアイデアを気に入っている。もちろん、クリスのピック&ロールやミッドレンジゲームは知っての通りだ。彼は史上最高のポイントガードの1人。ウォリアーズにいてくれてラッキーだよ」 スターターか控えか、ポールがコートに立つタイミングは現時点で未定だが、新天地でも持ち前の統率力でオフェンスをコントロールする場面は多々見られそうだ。