メンフィス・グリズリーズって?

ウェスタン・カンファレンス、サウスウェスト・ディビジョンに所属するNBAチーム。日本人史上2人目となるNBA選手渡邊雄太が2WAY契約(レギュラーシーズン中練習・移動日を含む最大45日間グリズリーズに帯同できるというもの。)を結んだということもあり、日本でも馴染みがあるチームであろう。

グリズリーズはアメリカ テネシー州メンフィスに本拠地を置くが、もともとは1995年カナダのバンクーバーで、バンクーバー・グリズリーズとしてチームが発足した。【グリズリーズ】はバンクーバーなどに生息する動物であり、現在も使用されているロゴはそこから由来している。

【Grid and Grind/粘り強く泥臭く】というチームスローガンを掲げるグリズリーズはJ・B・ビッカースタッフヘッドコーチの指導の元、2018年ドラフトで一巡目四位指名を受けた注目ルーキー、ジャレン・ジャクソンJr.を迎え、今シーズン前半にはウェスタンカンファレンス首位に躍り出ていた。

しかしトレードや怪我人が相次ぎ、最終的には12位でプレイオフ進出を果たすことができなかった。レギュラーシーズン終了後、ヘッドコーチやゼネラルマネージャーの変更などフロント陣が一新されたグリズリーズ、次のシーズンはどのようなチーム体制になるのだろうか。

今回はそんなグリズリーズのホームFedExForumでの試合観戦のススメをお伝えしたい。

FedExForum

メンフィスのダウンタウンBeale Streetを抜けた先にFedExForumがある。2004年に完成し、グリズリーズの他にメンフィス大のバスケットボールチーム、メンフィス・タイガースもここで試合することがある。約20,000席の座席数があり、バスケットボールの他にはボクシングや、サーカス等でも使用されている。ちなみにFedExForum正面の比較的目立つ位置に渡邊雄太選手のフラッグもたてられていた。日本人にとっては非常に嬉しい光景である。中へ入るとグッズショップや売店がアリーナを囲む形で連なっている。それではスタジアム内に入ってみよう。

レブロン・ジェームズ

① グッズショップ

スタジアムでの楽しみの一つにグッズショップ巡りは必要不可欠だ。日本では入手困難な子供や女性向けのグッズも豊富に取り揃えられている。ショップはスタジアム内に数店あり、置いているグッズの種類にも多少違いがあるので、すべて見て回るのにはかなりの時間を要する。またバンクーバー・グリズリーズ時代のデザインのグッズもあるので、新旧ファンどちらにとっても最高である。

ユニフォームは主力選手分しか置いていないので、それ以外の選手のユニフォームを手に入れたい場合はカスタムで作成してもらおう。もちろん自分の名前や好きな数字を入れることもできるので、オリジナルのユニフォームを作ることも可能だ。
チームによってグッズのラインナップも異なるので、別の都市でNBA観戦をする際にはそういった点にもぜひ注目してみてほしい。(一番驚いたのはグリズリーズのマスコットキャラクターがプリントされた爪ヤスリがどのショップにも売っていたこと。)
一番規模の大きいグッズショップGrizzlies Denは試合のない日でも日曜日以外なら空いている。月曜日から金曜日は、10時~17時まで、土曜日は10時~16時まで。グリズリーズとタイガースの試合の日は16:30まで営業している。

② アリーナグルメ

ビールやジュースなどのドリンクはもちろん、ブリトーやナチョス、ピザなどザ・アメリカンなボリューム感のある食事も楽しみの一つ。スタジアムごとに売店で購入できる料理の種類も異なるそうだ。メンフィスはアメリカ南部に位置するのでFedExForumには、The Rendezvous/ランデブーという南部料理で有名なお店が数か所見受けられた。

現地2月12日、サンアントニオ・スパーズ戦は前から三列目で観戦したのだが、ウエイトレスがフードやドリンクのメニュー片手にオーダーを取りにきてくれた。もちろん注文したものは席まで届けてくれる。高価な座席料を払い観戦するとこのようなサービスを受けることができるのだ。配布されたメニューはこちら。

一番食べやすそうなMEMPHIS BARBEQUE PORK NACHOSを注文。(残念ながら座席料に食事代が含まれているというわけではないので、もちろん代金は支払う。)

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こちらがNACHOS。さすがアメリカ、想像しているよりもボリューミー。味はかなり濃いが、おいしい!ソフトドリンク(これまた量が半端ではない)はタンブラーに入れてくれるので、お土産として持ち帰って使用することもできる。

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③ ハーフタイムショー

FedExForumで行われるハーフタイムショーで有名な演出の一つがレスリング・ナイトだ。メンフィスはプロレスが盛んな街でもあり、実際グリズリーズのマスコットキャラクターが観客の前で技をかけてみせ、会場は大いに盛り上がった。

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その他にはブルース発祥の街メンフィスの地元アーティストによる生演奏など、地域の特性を盛り込んだハーフタイムショーでの演出も見どころである。
もちろんその合間にはグリズリーズ専属のGrizz Girlsというダンスチームがチアダンスを披露し、Tシャツを観客に投げるTシャツトスなども行われた。このように試合が行われていない間の演出にも、観客を退屈させない工夫が凝らされ、NBAのエンターテインメント性が感じられた。

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④ 座席

高低差がありアリーナがよく見えるので、ゲームの流れを理解しやすい上階の座席を好む人もいるだろう。実際スイートルームなどは二階席に設置されていた。下記写真は上階の席からの眺め。

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このように上階の座席は演出を含めたアリーナ全体を見渡すことができるが、ぜひおすすめしたいのはコートサイドである。

試合開始前、コートサイド一列目に座っている観客にはウォーミングアップを終えた選手たち自ら歩み寄り、写真や握手などのサービスが!スターを目の前に子供たちは大はしゃぎ。同じ座席でも対戦カードなどにより価格は異なるが、最前列は基本的に高価。しかし、最前列に座っていれば何か起こるかもしれないのだ!

上記写真はグリズリーズベンチの向かいなので、選手の様子がよく見える。それに対しベンチ裏の座席(スタジアムによるがだいたい7列目くらいまで)は基本的に放送に映り込むので、ご注意⁉を。

会場の臨場感に包まれながら、選手やヘッドコーチの怒号や歓喜の声、バッシュの音、飛び散る汗や、筋肉のハリを肉眼でみて、肌で感じることができたあの感覚はコートサイドならではであるので、ぜひ一度は体験してみてほしい。

⑤ チケット購入方法

最近は旅行会社がNBA観戦ツアーを敢行するなど面倒な手続き一切なしで安心してNBAを観戦できる方法もあるが、「少しでもおトクに良い席を!」とこだわり抜くのであれば自分で取るほうがよいだろう。

当日券もあるが、対戦カードによっては売り切れている可能性があるので、前もって購入しておくことをおすすめする。チケットはNBAが公式で運営するNBA Tickets.comで購入可能だ。もちろん日本からでもネットで購入できるのでご安心を。その他にもアメリカで人気のStubHubなどといったサイトもあり、値段を比較し購入するのもよいだろう。

エンターテインメントNBA

これまで画面越しに観ていた世界が目の前いっぱいに広がり、遠い存在だった選手たちをとても身近に感じられる、ファンにとっては夢のような空間。生で観戦した時の感動は言葉ではとても表せない。

そんなNBAというステージに立つ渡邊雄太選手。彼を大事に想うグリズリーズ側の様子が入り口のフラッグや試合のパンフレットなど様々なところに表れていた。

このように試合はもちろん、スタジアム内のショップや試合合間の演出、選手との交流、現地で得られるファンの心を揺さぶる発見など、あらゆる場面で私たちをエンターテインしてくれる、それがNBAだ。

いつかFedExForumでグリズリーズ戦を観戦される方には私が楽しんだ以上に楽しんでほしい、そんな思いを込めて...

次の記事では彼が所属するもう一つのチーム、NBAの下部組織Gリーグのメンフィス・ハッスルの観戦のススメをお送りする予定だ。

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