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トロント・ラプターズが球団史上初のNBAチャンピオンに!!

トロント・ラプターズが球団史上初となるNBAチャンピオンに輝いた

今年のNBAファイナルは、イースタン・カンファレンスのトロント・ラプターズがウェスタン・カンファレンスのゴールデンステイト・ウォリアーズを4勝2敗で下し、球団史上初となるNBAチャンピオンに輝いた。アメリカ国外の球団がNBAチャンピオンになるのは、これが初めてのことだ。

このシリーズの勝敗を分けたポイントは、『ウォリアーズの怪我人』、『ラプターズのディフェンス』、そして『カワイ・レナード』の3つだ。

2015年以降、ウォリアーズはNBAファイナルの第1戦をホームのオラクル・アリーナでスタートさせ、全て勝利で飾ってきた。しかし、初めてアウェイでスタートした今年のNBAファイナル第1戦で、ウォリアーズはラプターズに118-109と圧倒された。ウォリアーズにとって「ホームコート・アドバンテージを持たずにNBAファイナルを戦う」というのは現在の主力メンバーになってから初めてだったので、もしかしたら不慣れな状況だったのかもしれない。もちろん、チーム1番の得点源であるケビン・デュラントが欠場していたことや、ラプターズのディフェンスが冴え渡っていたことも大きかった。

続く第2戦は、ラプターズのシュートが全体的に不調だったこともあり、ウォリアーズが109-104で勝利して敵地で大きな白星をあげた。この試合で流れを大きく変えたのは、第2Q(クォーター)終盤から第3Q序盤にかけてウォリアーズが見せた20-0のランだ。通常、この圧倒的な爆発力を見せつけることでウォリアーズは完全に相手の心を折るのだが、ラプターズは決して諦めることなく粘り強く追い上げ、最終的に5点差で試合を終えた。

会場をオラクル・アリーナに移して行われた第3戦で、ウォリアーズはデュラントに加えて、第2戦で負傷したクレイ・トンプソンとケボン・ルーニーを休ませなければならなかった。この苦しい状況の中でエースのステフィン・カリーはNBAファイナル自己最多の47得点を叩き出したが、得点源を2人も失ったウォリアーズはラプターズの強固なディフェンスに苦しみ、終始リードを許したまま123-109でホームの初戦を落とした。

第3戦の結果を受け、第4戦ではウォリアーズのトンプソンとルーニーが急きょ戦線復帰した。トンプソンは前の試合に出られなかった鬱憤を晴らすかのように前半だけで20得点以上を決める大活躍を見せたが、後半に入るとラプターズはレナードとサージ・イバカの攻守に渡る活躍で試合をシーソーゲームに持ち込み、第4Qに10点以上のリードを奪って105-92で勝負を決めた。この試合でもラプターズの守備は冴え渡り、ひとたびリードを奪うと徹底して試合のペースを落とし、ショットクロック残りわずかまで粘ってからレナードが得点するという黄金パターンで主導権を握った。これでシリーズの勝敗はラプターズの3勝1敗となり、ウォリアーズは後が無い状況でラプターズの本拠地スコーシア・バンク・アリーナに乗り込むことになった。

ラプターズが優勝に王手をかけて迎えた第5戦で、デュラントが急きょ復帰を決断した。デュラントは試合開始早々から快調にシュートを沈めて11得点を記録したが、第2Q序盤に今度はアキレス腱を負傷して途中退場することとなった。しかし、ウォリアーズは気迫溢れるプレーを続けてリードを保ち、試合終盤のレナードの猛攻を振り切って106-105で辛くも勝利をおさめた。試合の2日後、デュラントの怪我が右アキレス腱の断裂だったことが正式に発表された。しかし、ウォリアーズの面々は決して肩を落とさず、「ケビンのために勝つ」(トンプソン談)と、強い決意を固めた。

ラプターズの3勝2敗で再びオラクル・アリーナに戻った第6戦は、好ゲーム続きだった今年のファイナルの中でも最も白熱した一戦となった。試合は序盤から『ゲーム6・クレイ』との異名を持つトンプソンが快調に得点を伸ばし、対するラプターズも粘り強く得点を返して一進一退の攻防が続いていたが、第3Q残り3分を切った場面でトンプソンが左膝を痛めてコートを後にすることになる(試合後に左膝の前十字靭帯断裂と診断された)。満身創痍となったウォリアーズは最後まで王者の意地を見せてラプターズに食い下がったが、終盤に伏兵フレッド・バンブリートが連続得点を決めたラプターズがリードを奪い、そのまま114-110で逃げ切って球団史上初優勝を達成した。

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ファイナルMVPを受賞したレナードのパフォーマンスは、このシリーズを通して群を抜いていた。サンアントニオ・スパーズ時代にもファイナルMVPを受賞しているレナードだが、今年のNBAファイナルはその時とは比べ物にならないほどの支配力を誇っていた。「ウォリアーズに怪我人が続出したから…」という意見もあるかもしれないが、今年のレナードには往年の大スター選手マイケル・ジョーダンを彷彿とさせるような“凄み”があったことは誰もが認めるところだろう。

敗れたウォリアーズは、今回のNBAファイナルの結果が、今オフにフリーエージェントになるデュラントとトンプソンの契約にどのように影響するかが気になるところだ。前々から『生涯ウォリアーズ宣言』をしているトンプソンは左膝の怪我の重傷度に関わらず残留の可能性が高いが、右アキレス腱断裂により来シーズンを棒に振る可能性が高いデュラントの去就は不透明だ。一説には、ニューヨークの2球団(ニューヨーク・ニックスとブルックリン・ネッツ)が依然としてデュラントに熱いラブコールを送っているという情報もある。今年のNBAファイナルでのウォリアーズの戦いぶりを見てデュラントが『優勝の鍵となる選手は自分だ』と確信した場合は、新たなチームに移籍して自分の力のみで優勝を目指す可能性もある。もしそうなった場合、ウォリアーズは3連覇を逃したショックに更に追い討ちをかけられることになるだろう。

一方のラプターズは、今回の優勝によって『1シーズン限りのレンタル』と見られていたレナードが残留する可能性が飛躍的にアップした。ラプターズは今年10月に「NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten」で来日することが決まっているので、是非ともNBAファイナルで活躍した主力メンバーを残した状態で日本に来てもらいたいところだ。

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