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NBAファイナル第4戦のラプターズのディフェンスを分析

NBAファイナル第4戦のラプターズのディフェンスを、NBA.comの記者が分析した

NBAファイナル第4戦でゴールデンステイト・ウォリアーズの得点を僅か92点に抑えたトロント・ラプターズの見事なディフェンスを、NBA.comのジョン・シューマン記者が分析した。

ラプターズは、フレッド・バンブリートにステフィン・カリーを執拗にマークさせ、残りの4人がゾーンディフェンスをする『ボックス・ワン』を第4戦でも使ってきた。このディフェンスは、第2戦の第4Q(クォーター)でラプターズが猛烈な追い上げを見せる要因となった戦略だ。

だが今回は、ラプターズは第3Q終盤の3ポゼッションでしか『ボックス・ワン』を使わなかった。その3ポゼッションでウォリアーズは1点しか入れられなかったのだが、クレイ・トンプソンがベンチから戻ってくると、ラプターズはすぐにスタンダードなディフェンスに戻した。

ラプターズのディフェンスは基本的にはマンツーマンだ。だが、ラプターズの一部の選手はしばしば故意に自分のマークマンを放置し、ゾーンディフェンスのような動きをする。第4戦では、放置されたウォリアーズの選手がまんまとラプターズの術中にはまり、何もすることができなかったのだ。

NBAファイナル第4戦は、ケビン・デュラントが戦線離脱してから9試合目の試合だった。そしてこの試合は、(特にオフェンス面において)ウォリアーズが最もデュラントの存在を恋しく感じた試合だったに違いない。

デュラントが戦線離脱してから8試合目までは、ウォリアーズは100ポゼッション換算で113.3得点していた。これは、デュラントがいたプレイオフの11試合(100ポゼッション換算で117得点)よりも当然低い得点だが、それでも113.3得点というのは別に悪くない数字だ。

しかし、第4戦のウォリアーズのオフェンスは、このプレイオフで最低の出来だった。彼らは95ポゼッションで92得点しかできなかったのだ。これは、100ポゼッション換算で考えると、これまでの19試合から10得点以上も悪い数字だ。

そんな第4戦でも、カリーとトンプソンは2人合計で55得点を決めた。しかし、彼らの得点シーンのほとんどは苦しい状況ばかりだった。その要因は、以下に挙げるラプターズのディフェンスにあった。

1:ゾーンディフェンス
ラプターズは、高さと機動力を兼ね備えたパスカル・シアカムをペイントエリア周辺に待機させることで、ゾーンディフェンスに近い守り方をした。このディフェンスにより、ペイントエリアに突っ込んできたデマーカス・カズンズはゴール下でディフェンダーに囲まれてターンオーバーを量産する結果となった。

2:3ポイントシュートが苦手な選手を放置
また、ラプターズは、アウトサイドシュートの確率が低いドレイモンド・グリーン、アンドレ・イグダーラ、ショーン・リビングストンらの3ポイントシュートをある程度放置し、カリーやトンプソンを執拗に追いかけ回すことを徹底した。リビングストンは、直近の3年間で5本しか3ポイントシュートを試投していない。第3戦で6本の3ポイントシュートを試投したイグダーラは、今年のカンファレンス・ファイナル以降、24本中4本(17%)しか3ポイントシュートを決めていない。また、グリーンは、今年のプレイオフで25本以上3ポイントシュートを試投した71選手の中で最低となる20%(49本中10本成功)の3ポイントシュート成功率を記録している。

3:スクリーンの種類
ウォリアーズは、シューター以外へのディフェンスを放棄されてもいいようなオフェンスのオプションを多数持っている。例えば、シューターのカリーやトンプソンのディフェンダーに対して2重3重のスクリーンをかけるという作戦だ。しかし、その作戦を実行するためには、カリーとトンプソンが常に走り回る必要がある。これは、彼ら2人にとっては非常に体力を要する仕事だ。

4:デュラントの不在
得点源が2人なのと3人なのとでは、大きな違いだ。特に、ディフェンス巧者のラプターズが相手なだけに、その違いは顕著だ。デュラントが第5戦に復帰するかどうかは依然として不明なままだが、もしまた欠場することになれば、ラプターズのディフェンスは引き続きカリーとトンプソンの2人に集中することになるだろう。

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