ジャリル・オカフォーがペリカンズとの契約に合意!!

契約先がなかなか決まっていなかったジャリル・オカフォーが、ペリカンズとの契約に合意したことが分かった
ESPNのエイドリアン・ウォジナロウスキー記者のリポートによると、2015年のNBAドラフト1巡目全体3位でプロ入りしたジャリル・オカフォーがニューオリンズ・ペリカンズとの契約に合意したようだ。昨年の12月初旬にフィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)からブルックリン・ネッツにトレードされたオカフォーは、昨シーズンは1試合平均6.4得点2.9リバウンド、フィールドゴール成功率56.6%という成績を残している。
今回の契約は2年契約と見られているが、保証されているのは1年目の2018-19シーズンだけで、2年目の2019-20シーズンの契約はチームオプションになっていると、ウォジナロウスキー記者はリポートしている。
シクサーズ再建の重要なピースの1つとして期待されたオカフォーだったが、同じポジションのジョエル・エンビードが急成長したため、一気に価値を落としてしまった。その結果、昨シーズン、彼はシクサーズでは僅か2試合にしか出場できず、最終的には、トレバー・ブッカーと2019年の2巡目指名権との交換でニック・スタウスカスと共にネッツへとトレードされることとなった。
今オフ、ペリカンズはオールスター・センターのデマーカス・カズンズをフリーエージェントで失ったが、その代わりにロサンゼルス・レイカーズからフリーエージェントになっていた若手フォワードのジュリアス・ランドルと2年契約を結ぶことに成功している。来シーズンのペリカンズのフロントライン(インサイド)は、オールスター・ビッグマンのアンソニー・デイビスを中心に、得点力のあるランドル、シュートが上手いフォワードのニコラ・ミロティッチ、ディフェンス巧者のソロモン・ヒル、そして新加入のオカフォーという布陣となる。
昨年12月、前シクサーズ球団社長のブライアン・コランジェロは、オカフォーのトレードが成立寸前まで行って破談になったことを明かした。この発言をきっかけに、オカフォーとチームとの関係はギクシャクし始め、彼はチームの遠征にも帯同しなくなった。プロ入り初年度の2015-16シーズン、オカフォーはシクサーズの最多得点選手として活躍し、NBAオール・ルーキー・ファーストチームにも選出された(エンビードは怪我でシーズンを全休していた)。2016-17シーズン、彼は50試合に出場したものの、なかなかチームにフィットすることができず、昨シーズンにかけては出場機会を得られずにベンチを暖める試合が急増していた。
サム・ヒンキー前GM(ゼネラルマネージャー)の手腕により、シクサーズは数年に渡ってタンク(敢えてレギュラーシーズンの勝率を下げて高順位のドラフト指名権を獲得すること)を繰り返し、若手有望選手を大量にかき集めてきた。オカフォーもタンクによって獲得した選手の1人だ。シクサーズは、2014-15シーズンを18勝64敗という低い勝率で終え、そのオフのドラフト3位指名権を獲得し、オカフォーを指名することに成功した。だが、彼は2017-18シーズンにはエンビードにチームの中心選手の座を奪われることとなり、遂にはリショーン・ホームズやアミア・ジョンソンにまで出場時間を奪われるようになっていた。
オカフォーは、シクサーズで105試合に出場し(うち81試合に先発)、1試合平均26.2分間のプレーで平均14.6得点5.9リバウンド1.2アシスト、フィールドゴール成功率51%という成績を残している。