パット・ライリーは、チームの現状に自信あり!!

ヒートの球団社長、パット・ライリーが、現有戦力でプレイオフに進出する自信があるとコメントした
昨シーズン同様、マイアミ・ヒートはイースタン・カンファレンスのプレイオフに進出する最後の椅子を争っている。この状況の中、球団社長のパット・ライリーが珍しくメディアに対して口を開き、今シーズンもチームがプレイオフに進出する自信があると語った。
ライリーがメディア対応するのは、年2回の定例会見だけと決まっている。しかし、最近のチームの奮闘ぶりが、彼の重い口を開かせたのだろう。昨シーズン、ヒートは散々な出だしだったが、終盤の追い上げでプレイオフ進出の8位にギリギリ滑り込んだ。今シーズン、彼らは残り18試合の段階で9位のデトロイト・ピストンズに5ゲーム差をつけており(現地3月5日現在)、プレイオフ進出に有利な位置に立っている。
昨シーズン終盤の勢いを維持するため、ライリーはオフに多額の投資をした。彼は、ディオン・ウェイターズ、ケリー・オリニク、ジェームズ・ジョンソンらと高額契約を結んだのだ。また、今年のトレード・デッドラインには、元エースのドウェイン・ウェイドをクリーブランド・キャバリアーズから呼び戻すトレードも敢行した。
Miami Heraldのバリー・ジャクソン記者が、ヒートの今後の展望について、ライリーに聞いた。
「我々は、必要な人材を全て持っている。ショット・ブロッカー、ピック&ロールからロブパスをキャッチしてダンクを決められるビッグマン、ピック&ロールからレイアップを決められるビッグマン、シューター、ディフェンダー、1人で何役もこなせる選手…ヒートにはこういった選手が全て揃っている。また、コーチ陣も、選手達の能力を引き出すための素晴らしい戦略を作っている。私は、彼らに何も口出しする必要が無いよ。」
チームが8位より上の順位でシーズンを終える可能性について聞かれると、ライリーはこう答えた。
「我々はもっと上の順位が狙えると思う。イーストの4位から10位までは3〜4ゲームぐらいしか離れていない。つまり、5連勝すれば一気に4位に上がれる可能性があるということだ。これは凄いことだ。私は、チームがそこまで上がれることを願っているよ。チームが負けてイライラするのは嫌だからね。
ピストンズ戦(現地3月3日)は素晴らしい勝利だったし、フィラデルフィア・76ers戦(現地2月27日)も大きな勝利だった。もちろん全ての試合に勝てる訳ではないけれど、同じカンファレンスのライバル・チームは絶対に倒さないといけない。ベルトをしっかりと締めて、このプレイオフ行きのジェットコースターを楽しもうじゃないか。ヒートの観客は素晴らしいし、ヒートの試合も素晴らしい。最近は接戦が多いからね。時には負けて失望する試合もあるけれど、それがNBAのシーズンってものだ。」
ライリーは、選手達が常にディフェンスに集中することを望んでいる。ヒートは今シーズン、平均失点でリーグ4位(102点)、被フィールドゴール成功率でリーグ7位(45.2%)、被スリーポイント・シュート成功率でリーグ10位(35.7%)と、好調なディフェンスを見せている。