サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHCが、現地4月3日に行われたデンバー・ナゲッツ戦の試合開始63秒で退場処分になった。 ポポビッチHCは、マーク・アヨッテ審判が相手チームのファールをコールしなかったことに激しく抗議し、テクニカル・ファールをコールされた。しかし、その後もポポビッチHCの抗議が止まらなかったため、デイビッド・ガスリー審判が退場を宣告した。その時点で、スパーズは0-5とリードされていた。 ポポビッチHCは、同3月31日に行われたサクラメント・キングス戦でも第3Q(クォーター)に退場処分になっている。その時は、審判のアウト・オブ・バウンスのコールに腹を立ててコートに踏み込んだために退場を宣告されている。 試合開始63秒での退場処分は、NBAの歴代ヘッドコーチの中で最速の記録だ。それまでの記録は、ワシントン・ウィザーズのフリップ・ソーンダース元HCが2012年1月2日(現地時間)のボストン・セルティックス戦で記録した106秒だ。 試合後、ナゲッツのマイケル・マローンHCの囲み取材に突如姿を現したポポビッチHCは、以下のようなやり取りを繰り広げて記者団を爆笑させた。 マローンHC「ちょうど今、今日の試合で生まれた記録について話していたんです」 ポポビッチHC「一体どんな記録が生まれたんだい? 今日の試合で何があったんだい?」 マローンHC「ある人が試合開始63秒で退場になったんです」 ポポビッチHC「嘘だろぅ?! その人は誰かを殴ったに違いない! 今日の試合で誰かが殴られたんだろぅ? そうじゃなかったら、誰かが呪いにかけられたんだよ!」