2021-22シーズンのトレード・デッドラインは日本時間2月11日(現地10日)に設定されており、今後の約3週間で大きな動きが起こる可能性もある。ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールは現時点で契約延長にサインしていないが、チームは残留に自信を持ち、放出の意思はないようだ。 2012年のNBAドラフト全体3位指名でNBA入りしたビールは、ここまでウィザーズ一筋10年。2016-17シーズン以降は攻撃の第1オプションとなり、同年から5年連続で平均22得点以上、2020-21シーズンにはリーグ2位の平均31.3得点、オールスター初先発も勝ち取った。八村塁らの良き兄貴分、チームリーダーとして欠かせない存在となっている。 しかし、NBA10年目の今季はリーグ15位の平均23.7得点止まり。新型コロナウイルスのヘルス&セーフティプロトコル入りでチームを離脱することもあった。 ビールの契約は2022-23シーズンが3640万ドル(約41億4000万円)のプレイヤーオプションとなっているが、契約延長はサインに至っておらず、去就に関して様々な報道がある。『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者によれば、プレイヤーオプションは破棄する意向のようだ。 「ビールは契約延長にサインする予定はなく、プレイヤーオプション行使を見送る可能性があることを明らかにした。ただ、ここまでトレード市場でビールに関する本格的な話はない。ウィザーズはビールが再契約するという信念の下、サイコロを振る準備をしている」 もっとも、プレイヤーオプション破棄がそのまま移籍に直結するのではなく、契約延長では最大で4年総額1億8100万ドル(約206億円)だったものが、改めて契約を結び直せば5年総額2億4100万ドル(約274億円)と年数・金額が跳ね上がることも考慮されているいようだ。 ビールはこれまでウィザーズへの忠誠心を誓い続けてきたが、両者との交渉は今後どのような動きを見せるだろうか。