開幕前には今季の優勝候補に挙げられていたブルックリン・ネッツだが、5試合を終えて2勝3敗と負けが先行している。その一因として、カイリー・アービングの不在を挙げる声は少なくない。新型コロナウイルスのワクチン未接種のためチームに帯同していないエースPGの復帰は今なお未定で、最悪の場合は今季全休の可能性も指摘されている。 実際、昨季はアービング不在時でも12勝6敗と勝ち越していたものの、今季は負け越し。一刻も早い復活が待たれるが、93-106でマイアミ・ヒートに敗れ3敗目を喫した試合後、ケビン・デュラントは今のメンバーでも十分戦えているとコメントした。 「自分に何を言わせたいのか分かってるよ。カイリーがいないのは大きい。それは事実だ。彼はチームの一部だからね。でも、さっきも言ったように、僕たちは(アービングが不在でも)素晴らしいショットを放てているし、ペイント内に入ることもできている。あとは、それを決めるだけ。それも時期に解決されると思っているよ」 オフェンス力が売りのネッツだが、チーム全体のFG成功率(49.4%→43.2%/リーグ1位→22位)、3ポイント成功率(39.2%→33.9%/同2位→15位)は昨季から大幅にダウンしている。オフェンスをコントロールでき、ボールも捌けるアービングの復帰で解消できる部分は多分にありそうだが、先述の通りいつ戻ってくるのかは不透明だ。 無論、まだ開幕直後で、デュラントの言う通りこれからフィニッシュの精度が高まれば、今のメンバーでも上位へ浮上してくるに違いない。ただ、もしこのまま調子が上がらない状態が続けば、アービングを待望する声はさらに高まってくるだろう。