8月1日(日)、グループCに属するバスケットボール男子日本代表はアルゼンチン代表とオリンピック3試合目を戦い、77-97で敗れた。日本は予選全敗となり、決勝トーナメント進出は叶わなかった。一方アルゼンチンは3試合の得失点差が-8となり、A組3位のチェコ(-49)をかわして決勝トーナメント進出を決めている。 日本は帰化選手のギャビン・エドワーズが欠場。攻守で負担が増した八村塁(ワシントン・ウィザーズ)はアルゼンチンのディフェンスに苦しみ、タフな1オン1を強いられた。前半はわずか2点。試合を通してもフィールドゴール6/17で13点にとどまっている。 試合後、八村は自身へのマークが厳しかったことを認めている。 「今日の試合は相手にスカウティングされて、ボールを持たせないようにマークされ、ボールを持てば2~3人が寄って来るチームディフェンスができていました。それでも前半は、しっかりついていくこともできていましたが、後半は僕らのディフェンスが甘くなってしまい、このような結果になってしまいました。(肩のケガにより)エドワーズ選手がこの試合に出られない状況となり、高さが低くなってしまいましたが、速さを生かしたオフェンスができたのは良かったと思います」 ただ、「世界との差は縮まっていると思っている」と手応えも感じていたようだ。 「3連敗という結果になりましたが、若いチームであり、僕自身はオリンピックははじめてですし、FIBAワールドカップと合わせても世界大会は2回目です。こういう経験をどんどん積んでいく必要があります。2年前のFIBAワールドカップと比べれば、確実に僕たちもチームとして成長しています。結果は出ていませんが、世界との差は縮まっていると思っていますし、感覚としてしっかり食らいついていました。NBA選手や海外で活躍する選手が増えていけば、日本代表ももっと強くなっていくと思いますし、これからが楽しみです」 チーム2位の17点を記録した渡邊雄太(トロント・ラプターズ)は、「間違いなく、みんなが全力を出し切って戦うことはできました。3連敗し、悔しい気持ちしかないですが、ワールドカップの時のように負けたことに恥じる気持ちはありません。僕が合流した期間は短かったですが、僕が入った初日から練習の雰囲気が2年前と比べても全然違っていたと感じていました。みんながそれだけこのオリンピックに向けて、強い思いを持って臨めていたからです。僕自身もプレイ面でまだまだ成長しなければいけませんが、全員が100%持っている力を出せたと思いますし、この結果にも悔いはないです」とコメントしている。 なお、アルゼンチンはトリッキーなアシストで好機を演出したファクンド・カンパッソ(デンバー・ナゲッツ)が、3ポイント5本を含む17点、7リバウンド、11アシストとオールラウンドに活躍。かつてNBAでプレイした41歳のルイス・スコラも、ゲームハイの23点、10リバウンドのダブルダブルとチームを牽引した。