7月18日、バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング42位)はサイデン化学アリーナでフランス代表(同7位)とエキシビションマッチを行ない、81-75で勝利した。ワシントン・ウィザーズの八村塁はチームトップの19点、トロント・ラプターズの渡邊雄太は同2位の18点、2019年にニューオーリンズ・ペリカンズの一員としてサマーリーグに参戦した宇都宮ブレックスの比江島慎が同3位の15点を記録している。 ルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)、エバン・フォーニエ(ボストン・セルティックス)、二コラ・バトゥーム(ロサンゼルス・クリッパーズ)、ティモテイ・ルワウ キャバロ(ブルックリン・ネッツ)、フランク・ニリキナ(ニューヨーク・ニックス。この試合は不出場)など多くのNBA選手を有するフランスに対し、日本は前半を46-30とリードして終える。八村は14点、渡邊は9点と攻撃面をリードした一方で、2人が不在の間も日本は攻守で奮闘した。 後半はフランスもペースアップ。第3クォーターを28-15と走り、試合残り4分59秒には71-72と1点差まで詰め寄った。そこから1ポゼッション差の接戦が続く中、最後は日本が八村と渡邊のフリースローで逃げ切り、オリンピック前最後のエキシビションマッチを白星で飾った。 八村は28分57秒プレイして19点、7リバウンド、2アシスト、渡邊はチーム最長の29分44秒コートに立ち、18点、9リバウンド、2アシスト、2スティールを記録。フランスはフォーニエがチームトップの16点、ゴベアが11点、8リバウンド、バトゥームが10点、6リバウンド、5アシストをマークしている。 「今日は日本全員で掴んだ勝利」と振り返った渡邊は、「正直フランスのコンディショニング不良はもちろんあったと思うんですけど、こういう試合でもしっかり勝ち切ったことは絶対自信にしていいと思います。ただ、自分たちもできていない部分が多く見えた試合でもあった。自信にしていい部分と調子に乗ってはいけない部分とのバランスはしっかりしなければと思います」とオリンピック本番を前に気を引き締めた。 また、オリンピック初戦で対戦するスペインについて、「向こうが格上というのは間違いない。サイズも経験でも向こうが上というのは分かっているので、今日の第1クォーターみたいに足を動かして相手のターンオーバーを誘発するようにしていけば、絶対自分たちのリズムにできると思います。どこが相手だろうと自分たちのバスケットをやっていけたらと思っています」と語った。 いよいよオリンピック本番を迎える日本代表は、26日(月)にスペイン(同2位)、29日(木)にスロベニア(同16位)、8月1日(日)にアルゼンチン(同4位)と対戦する。