NBAレジェンドのスコッティ・ピッペン(元シカゴ・ブルズほか)が、現在リーグを牽引するレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)とケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)を比較した。 ピッペンは『GQ』とのインタビューで、デュラントのイースタン・カンファレンス準決勝第7戦でのパフォーマンスについて言及。スコアラーとしては上だが、ジェームズを選手としてまだ超えられていないとした。 「KDはレブロンより得点力がある。ずっとそうだったが、彼がレブロンを超えているかと聞かれれば、そうではない。彼はチームを活かすのではなく、ミルウォーキー・バックスを自ら倒そうとした。レブロン・ジェームズなら勝利する方法を見つけていた。疲弊することはなかったし、最後のシュートも打っていなかったかもしれない。KDはより優れたシューターでスコアラーだが、レブロンが持っているものは持っていない」 デュラントは、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングがシリーズの大半を怪我で欠場するなか、カンファレンス準決勝で平均35.4得点、10.6リバウンド、5.4アシストとチームを牽引。 しかしピッペンは「彼はチームメイトを使う方法を学ばなければいけない」と語り、デュラントが第7戦の延長戦で逆転を狙って放った終了間際の3ポイントについては「レブロンならもっとスマートにプレイし、ダブルチームを誘うだろう」と、味方のシュートをアシストする方法もあったとした。 ピッペンから辛い評価を受けたデュラントだったが、レジェンドのコメントに対してツイッターですぐに反応している。 「たしか偉大なスコッティ・ピッペンは、コーチがより良いシューターに打たせるプレイを選択したことに腹を立て、最後のポゼッションで試合に戻ることを拒んでいなかったっけ」 「このスコットという人は、夏の休暇を楽しむためにシーズン中にリハビリをずらしたよね(笑) チームはあなたではなく、フィルについて行ったんだ!!!」 ピッペンが1994年のプレイオフで、トニー・クーコッチにウイニングショットを打たせるようフィル・ジャクソンHC(ヘッドコーチ)が指示したことに腹を立てて最終ポゼッションでプレイするのを拒否したこと、また契約でフロントと揉めていた1997-98シーズンのエピソードを持ち出して応戦したデュラント。レジェンドを見返すためにも、来季こそ優勝を勝ち取ることが期待される。