NBAのレギュラーシーズン最終日となる日本時間5月17日(現地16日)が近づき、プレイオフのシード順やプレイイン・トーナメント出場圏を巡る戦いは佳境を迎えている。『NBA.com』のマイケル・C・ライト記者は、恒例のMVP候補ランキングを実施。トップ5の順位は変わらず、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが8週連続1位の盤石の体制を築いている。 ヨキッチは5月6日(同5日)のニューヨーク・ニックス戦で32得点、12リバウンド、6アシスト、2スティール、2ブロックの大活躍で113-97の勝利に貢献。とりわけ、第1クォーターだけで24得点(フィールドゴール8/9、フリースロー8/10)を叩き出し、ナゲッツの選手としては2016年のエマニュエル・ムディエイ以来となる1クォーターでの最多得点となった。 ナゲッツは左膝前十字靭帯断裂によりジャマール・マレーが離脱後も10勝2敗と好成績を維持。同僚のマイケル・ポーターJr.はニックス戦後、「NBAのビッグマンは彼を1対1で守れない。だから彼に仕事をさせた。攻撃的な彼が、そして意のままに得点する彼が好きだ」とリーグトップとなる56回目のダブルダブルを達成した万能センターを称えた。マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)も「ニコラは積極的になる必要があったが、非常に効率的な夜だった。これが、ニコラがMVPである理由の一つ。彼の周りには優秀な選手がたくさんいるが、今夜はチームの雰囲気を作った」と高く評価している。 2位はフィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)のジョエル・エンビードだ。4月29日(同28日)のアトランタ・ホークス戦から7連勝を飾るなか、ヒューストン・ロケッツ戦で34得点、12リバウンド、ニューオーリンズ・ペリカンズ戦で37得点、13リバウンドを記録し、1試合30得点&10リバウンド以上は16試合を数えている。合計20試合の欠場はマイナスポイントだが、チームのラストスパートは追い風となるかもしれない。 3位をキープしたミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、5月3日(同2日)のブルックリン・ネッツ戦で、相手エースのケビン・デュラントの42得点を上回る49得点をマーク。チームもネッツと成績で並び、2年連続MVP受賞の貫録を示している。 4位は快進撃を見せるフェニックス・サンズの司令塔クリス・ポール(平均16.2得点、4.5リバウンド、8.8アシスト、1.4スティール)、5位はダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ(平均28.5得点、8.1リバウンド、8.9アシスト)が前回の順位をキープとなった。 なお、6~10位は以下の通り。 6位:デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ) 7位:ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ) 8位:ルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ) 9位:デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ) 10位:ジュリアス・ランドル(ニューヨーク・ニックス)