日本時間4月13日(現地12日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズはデンバー・ナゲッツと対戦し、116-107で勝利を飾った。この試合でウォリアーズのステフィン・カリーは、10本の3ポイントを沈めて53点と爆発。同時にキャリア通算得点を1万7818点とし、ウィルト・チェンバレンを抜きフランチャイズの通算最多記録を更新した。 50点超えは今季3度目で、1試合平均得点はリーグ2位(30.4)と、33歳となったキャリア12年目も衰えを見せないカリー。名物コメンテーターとして知られるスティーブン・A・スミス氏は、そんなカリーをNBA史上最高のポイントガードかもしれないと称賛した。 スミス氏は14日(同13日)に放送された『ESPN』の番組『First Take』で、「マジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)はサイズがあって力強く、怪我の耐性もあり、そしてパスに関してはバスケットボールの歴史上彼に並ぶものはいなかった。典型的なポイントガードのイメージ、またポイントガードはどうあるべきかと面において、マジック・ジョンソンは別格だ」と“司令塔”としてはマジック・ジョンソンが上だと言及。しかし、カリーが持つ試合での影響力は他に例がないと持論を展開した。 「ただ、バスケットボールという観点で考えたとき、このポジションでステフィン・カリー以上に欲しいと思える選手はいるだろうか。守備を引きつける彼のシュート力と彼のオフボールの動きは、相手の守備を動揺させる。シュートレンジ、ボールハンドリング、バスケットボールIQを持ち、オフボールでも動けるステフィン・カリー以上のポイントガードがいると言える人はあまりいないと思う」 その存在だけで相手の守備戦術を変えてしまうとカリーを称えたスミス氏。その意見には、共演した元NBA選手で現在はアナリストとして活躍するケンドリック・パーキンス氏も「否定することは難しい」と賛同した。 1980年代に全盛期を迎えたジョンソンと現代でプレイするカリー。ルールなどが時代によって大きく異なるため、「どちらが歴代最高なのか」という問いに対する答えを出すことはできない。しかし、カリーがNBA史上最高峰の選手であることに異論はないだろう。