移籍市場で活発なロサンゼルス・レイカーズが、今度はベテランビッグマンの獲得に動いた。 11月22日(日本時間23日)、レイカーズはトロント・ラプターズとの契約が満了し、完全FA(フリーエージェント)となっていたマルク・ガソルと契約合意に至ったと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じた。ウォジナロウスキー記者によると契約は2年になるという。 2007年のドラフト2巡目全体48位でレイカーズに指名されたガソル。レイカーズでは1試合もプレイせず、兄パウ・ガソルのトレードに絡む形でメンフィス・グリズリーズに移籍すると、スペインで1年プレイしたのち2008年にNBAデビュー。そこから10年半グリズリーズに在籍したあと、2019年2月にトロント・ラプターズにトレードされ、同年に自身初のNBAチャンピオンに輝いている。 来年1月に36歳となるガソルはNBA12年目の昨季、平均7.5得点、6.3リバウンド、3.3アシスト、3ポイント成功率38.5%を記録。成績は自己最低レベルだったが、2013年には最優秀守備選手賞に輝き、オールスター選出3回、オールNBAチーム選出2回と、これまでの実績は十分で、昨季レイカーズにはいなかったパスとシュートを得意にするビッグマンとしてラインナップに柔軟性をもたらすことが期待される。 また、レイカーズはガソルとの契約を実現させるために、プレイヤーオプションを行使していたジャベール・マギーをトレードで放出するという。サラリーキャップに空きを作るべく、レイカーズはマギーと将来のドラフト2巡目指名権をクリーブランド・キャバリアーズへと送り、見返りとしてジョーダン・ベルとアルフォンゾ・マッキニーを受け取ると、ウォジナロウスキー記者は伝えている。 今オフ、レイカーズはデニス・シュルーダーをトレードで獲得したのを皮切りに、FA市場ではモントレズ・ハレルとウェスリー・マシューズの加入を内定させるなど積極補強を敢行。最優先事項であるアンソニー・デイビスとの再契約はまだ報じられていないが、連覇に向けて着々とロスターを整えている。