今オフに入って、インディアナ・ペイサーズのビクター・オラディポのトレードに関する噂があとを絶たない。オラディポ自身がチームを離れることを望んでいるといった報道が出るなか、本人がその噂を否定した。 『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によると、オラディポは「僕が他チームの選手に『オラディポを獲るようにチームに言ってくれ』と頼んでいるという噂があるようだが、それは事実ではない。僕はペイサーズのチームメイトが好きだし、インディアナを大切に思っている。僕は、ペイサーズを優勝に導くことだけを考えている」とコメント。さらに、ネイト・ビョルクレン新HC(ヘッドコーチ)とも、2020-21シーズンについて前向きな話ができていると語っていたという。 オラディポが公にペイサーズへの忠誠を誓ったのは、これが今オフに入って2度目。オラディポは先月、ラッパーのファット・ジョーのインスタグラムのライブ配信で「僕はペイサーだ。インターネットで出回っている噂話をコントロールすることはできないし、その噂の出どころすら分からない。でも、僕はペイサーなんだ」と語っていた。 オラディポは2013年のNBAドラフト1巡目全体2位という高順位で指名されてNBAデビューし、2018年にMIP(最も飛躍した選手)とスティール王を同時受賞。2018年と2019年にはオールスターにも選出されている。2019年1月に右脚大腿四頭筋腱を断裂したため、2019-20シーズンは19試合の出場にとどまり、平均14.5得点とキャリアで2番目に低い数字に終わった。 しかし、健康な状態なら平均20得点を期待できるため、ペイサーズがトレードを打診すれば興味を示すチームも少なくないだろう。実際、これまでにミルウォーキー・バックスやマイアミ・ヒートといった強豪チームが、オラディポの獲得に狙っていると報道されている。