米有名記者がルディ・ゴベアのトレード案について考察

11月5日(日本時間6日)、『ESPN』のザック・ロウ記者が、今オフシーズンの注目ポイントをまとめた記事を発表した。ヤニス・アデトクンボの将来や、トレードの噂があるオールスター選手、NBAドラフトなどについて書かれた記事のなかで、ロウ記者は、来シーズン限りで契約が切れるユタ・ジャズのルディ・ゴベアのトレードに関する噂について考察した。 ロウ記者によると、次の契約更新でスーパーMAX契約を結ぶ権利を持つゴベアの今後について、複数のチーム幹部たちが、ダラス・マーベリックスにトレードされる可能性を指摘しているという。しかし、ロウ記者はこの話に対して否定的な見解を示した。 「リングに走り込むセンターと、安定した守備を必要とするマブズにとって、ゴベアは最適な選手かもしれないが、センターでプレイするべきゴベアとクリスタプス・ポルジンギスだけに6500万ドル(約67億円)を使うのは得策とは言えない。もしマブズがアデトクンボを獲得するための駒としてゴベアを使うにしても、再建を始めるであろうミルウォーキー・バックスがゴベアを欲しがるとは思えない。間違いなくバックスはポルジンギスを希望するだろう。そうなった場合、マブズはアデトクンボとゴベアをオフェンスでフィットさせる必要がある。それ以前に、ジャズが望む交換要員がマブズにいるかどうかが問題だ」 ロウ記者は、ゴベアのトレード先として、ボストン・セルティックス(交換要員はマーカス・スマート、ロバート・ウィリアムズ三世、複数のドラフト指名権)、ロサンゼルス・クリッパーズ、アトランタ・ホークス、サクラメント・キングス、ワシントン・ウィザーズ、ブルックリン・ネッツらを挙げるも「どれも現実的ではない」とし、最終的にはシンプルにジャズと4年1億3500万ドル(約140億円)程度で再契約するのではないかと予想した。 2018年から2年連続で最優秀守備選手賞に輝くなど、ディフェンスのスペシャリストとして知られている28歳のゴベア。ただ、オフェンスのバリエーションが少ないことが昨今の万能型ビッグマンの潮流に合わないため、スーパーMAX契約を結ぶことは難しいと見られている。さらに今年3月には、新型コロナウイルスへの感染をきっかけに、エースのドノバン・ミッチェルとの不仲説(その後関係は修復されたと報道)が明るみに出たことでトレードの噂が加速した。 そんななか、今オフに入って、ゴベアは連日のように自身のSNSに筋力トレーニング動画をアップしているほか、練習で3ポイントシュートを決める映像をアップするなど、自身のさらなる成長をアピール。今年のプレイオフでは1試合平均16.9得点、11.4リバウンド、1.4ブロックを記録するなどインサイドで存在感を示したが、契約更新に向けて来季は選手としてスケールアップした姿を見せられるか。

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