ロサンゼルス・レイカーズは、10月11日(日本時間12日)に行われたマイアミ・ヒートとのNBAファイナル第6戦を106-93で制し、リーグ最多タイとなる17回目の優勝を果たした。フランチャイズOBであるレジェンドのマジック・ジョンソンも、今年1月にヘリコプター墜落事故で亡くなったコービー・ブライアントに思いを馳せている。 レギュラーシーズンでウェスタン・カンファレンス1位の勝率(52勝19敗)を残したレイカーズは、ポストシーズンでもレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスを中心に快進撃を継続。ファイナルでは、食い下がるヒートを下してシリーズ4勝2敗で決着をつけた。
『LAタイムズ』のブロデリック・ターナー記者によれば、レイカーズのロブ・ペリンカGM(ゼネラルマネージャー)は、OBのマジックに感謝の言葉を述べたという。 「アービン(マジックの本名)と一緒に仕事をすることができた2シーズン(2017~19年)に対しては、今でも感謝の気持ちがある。ビジョンと共闘の意識という意味で、彼は間違いなく今夜の(優勝の)一部だ。彼は信じられない人間だ」 チーム再建を託されて2017年2月にレイカーズの球団代表に就任したマジックは、2018年夏にジェームズの獲得に尽力。しかし、2018-19シーズンはジェームズの故障もあって6年連続でプレーオフ進出を逃し、2019年4月に電撃辞任していた。ただ、マジック自身もレイカーズに対して「恨みを持つ」ことはなく、フランチャイズの成功が最も重要だと語っている。 「私はまだレイカーで、何も変わりはない。ジーニー(バス・オーナー)との関係にも変わりはない。私は常にレイカーズのためにベストなことを望んでいた。それが、レイカーズがNBAチャンピオンに返り咲くために、私が何でもできる理由だ」 ボストン・セルティックスに並ぶNBA史上最多タイとなる17回目の優勝は、今年1月に急逝したコービーに捧げるタイトルともなった。マジックはレイカーズの歴史における後輩であるコービーとジェームズについても触れている。 「コービーは天国で誇りに思っているだろう。そして、レブロン・ジェームズだ。彼は私とエージェントのリッチ・ポールがいるリビングでこう言った。『アービン、俺はレイカーズに栄光を取り戻す。チャンピオンシップを獲得するよ』とね。彼はまさに有言実行してみせた」 2013-14シーズン以降低迷していたなか、待望の名門復活を果たしたレイカーズ。コービーも古巣の成功を喜んでいるに違いない。