自身初のNBAファイナルで全てを出し切ったヒートのジミー・バトラー「マイアミの街とチームメイトのために優勝したかった」

昨年7月にサイン&トレードでマイアミ・ヒートに加入したジミー・バトラーは、移籍1年目からエースとしてチームを牽引し、自身初のNBAファイナル進出を果たした。しかし、ロサンゼルス・レイカーズに2勝4敗で敗れて惜しくも優勝には手が届かなかった。 このNBAファイナルで、バトラーは1試合平均の得点(26.2得点)、リバウンド(8.3リバウンド)、アシスト(9.8アシスト)、スティール(2.2スティール)、ブロック(0.8ブロック)でチームトップの数字を残し、文字通り攻守両面でチームを牽引。『ESPN Stats & Info』によると、NBAファイナルでこれら5部問全てにおいてチーム1位の成績を残した選手は、2016年のNBAファイナルでゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦した、クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)以来とのことだ。

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しかし、バトラーは自分の成績のことは全く考えず、ただひたすらチームの勝利だけを目指していた。今年のNBAファイナルの最終戦となった第6戦の試合後にバトラーが語った内容を、『AP通信』が伝えている。 「マイアミの街とチームメイトのために優勝したかった。俺は勝つことができなかったのだから、どんな成績を残したって意味はない。俺たちは個人のスタッツのためにプレイしていない。俺たちは勝つためだけにプレイしている。俺は勝つことができなかった。だから、俺は自分の仕事をしなかったということだ。俺はもっと良い選手にならないといけない。まだ仕事は終わっていない。だから俺は前に進む。俺はただ自分の責任を果たすだけだ」 2011年のNBAドラフト1巡目全体30位指名でNBA入りしたバトラーは、マーケット大時代から定評のあったディフェンスに加えて、ルーキーイヤーに1試合平均2.6得点だった得点力も年々アップ(キャリアハイは2016-17シーズンの23.9得点)。攻守で活躍するリーグ屈指の2ウェイプレイヤーに成長し、これまでに所属したシカゴ・ブルズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、フィラデルフィア・76ers、そして今年のヒートといった若手中心のチームをプレイオフに導いてきた。 エースとして『チームを勝たせる』という責務を果たしてきたバトラーがまだ終わらせていない唯一の仕事とは、もちろん優勝。悲願達成を狙う来季は、どんな活躍を披露してくれるのだろうか。

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