“元”ロン・アーテストがペイサーズ時代の場外乱闘を悔恨「観客席に飛び込む5秒前に時間を戻せれば…」

今年5月に改名したメッタ・サンディフォード・アーテスト(元ロン・アーテスト/メッタ・ワールド・ピース)が、自身が犯した過去の過ちを悔恨した。 1999年のNBAドラフト1巡目16位指名でシカゴ・ブルズに入団したアーテストは、インディアナ・ペイサーズ(2002〜2006)、サクラメント・キングス(2006〜2008)、ヒューストン・ロケッツ(2008〜2009)、ロサンゼルス・レイカーズ(2009〜2013、2015〜2017)、ニューヨーク・ニックス(2013〜2014)といったチームで、ディフェンスのスペシャリストとして活躍。現役時代はその破天荒な行動で、問題児として見られていたアーテストだが、10月7日(日本時間8日)、ツイッターで以下のように内容を投稿し、自身の過去の行動を振り返った。 「NBA選手たちを本当に尊敬している。もし、自分が観客席に飛び込む5秒前に時間を巻き戻すことができたら、俺は落ち着きを取り戻してチームバスに乗り込み、インディアナに帰るだろう。不完全ではなく、完全な形でプロスポーツキャリアを全うするほうが、喜ばしいことだ」 アーテストが悔いたのは、2004年11月19日(同20日)にデトロイトで行われたペイサーズ対デトロイト・ピストンズの試合で起きた”パレスの騒乱”だ。試合残り45.9秒の場面、アーテストのファウルにピストンズのベン・ウォーレスが腹を立て、両チーム入り乱れての乱闘騒ぎが始まった。乱闘はコーチや審判たちによって一時クールダウンし、アーテストはスコアラーテーブルに寝そべっていたが、今度はアーテストの挑発的な態度に観客が激怒。コーラの入ったカップを投げつけると、それに堪忍袋の尾が切れたアーテストは、当時チームメイトだったスティーブン・ジャクソンとともに観客席に飛び込んでファンに殴りかかったのだった。ファンを殴るという前代未聞の騒動を起こしたアーテストには、リーグから2004-05シーズンの残り試合の出場停止が科され、サラリーからは499万5000ドル(約5億3000万円)の額が差し引かれた。 出場停止が明けた翌シーズンにアーテストは自らトレードを要求してキングスに移籍し、レイカーズ時代の2010年には故コービー・ブライアントとともに優勝も経験。NBAで17年間プレイし、キャリア通算991試合で平均13.2得点、4.5リバウンド、2.7アシスト、1.7スティールを記録している。 客観的に見れば選手として悪いキャリアではなかったように思える。しかし、オールスターに選出され、最優秀守備選手賞にも輝いた2003-04シーズンと同等の評価を、騒動後は受けることはなかった。それだけに、本人は自身の過ちを悔いたのかもしれない。

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