フィラデルフィア・76ersのドック・リバース新HC(ヘッドコーチ)が10月5日(日本時間6日)、ニュージャージー州カムデンの練習施設からオンラインによる就任会見を実施。ジョエル・エンビードとベン・シモンズの二枚看板を擁するチームに、大きな可能性を感じているという。『ESPN』のティム・ボンテンプス記者が報じている。 リバースHCは、クリッパーズとの契約が2年残るなかで、9月28日(同29日)に退任が決定した。すぐさま76ersから代理人にコンタクトがあり、9月30日(同10月1日)にフィラデルフィア市内でジョシュア・ハリス、デイビット・S・ブリッツァーをはじめとするオーナー陣と面談を実施。そして、クリッパーズHC退任からわずか3日で合意に至った。
76ersの25代目指揮官となったリバースHCは、就任要請に対して心が決まるのは早かったと明かす。 「(エルトン・ブランドGMから)電話を受けた時、決断は簡単だった。ロスターの選手たち、若手の顔ぶれ、そしてそのポテンシャルを考えると、断れない仕事だった。それが、私がここにいる理由だ。本当に興奮している」 76ersを成功に導くうえでは、エンビードとシモンズをどのように生かすかが大きなポイントになる。リバースHCも2人のポテンシャルを高く評価している。 「彼ら(エンビードとシモンズ)はプレイした試合の65%で勝っている。ジョエルは素晴らしいタレントだ。私はケビン・ガーネットをはじめ、いろんなレベルの選手を指導してきたが、時代的に今は(センターも)3ポイントを打つこと、時にはオフェンスを指揮することが求められる。すべてのことができるジョエルは、私にとって支配的なビッグマンになる。そして、ベンは得点できるし、オールスター(選手)であり、オールディフェンシブ(1stチーム)プレイヤーだ。2人は間違いなく機能する」 歴代11位となる通算943勝を誇るリバースHCは、「このチームには才能が溢れている。それを最大限に生かす方法を見つけたい。私はこのチームが勝者になれると確信している」と語り、2020-21シーズンの躍進に意欲を燃やしていた。