ポール・ピアース、気鋭のタイラー・ヒーローに“注文”「平均20得点以上じゃないとスコアラーとは呼べない」

マイアミ・ヒートのタイラー・ヒーローは、チーム6年ぶりのNBAファイナル進出に大きく貢献した1人だ。カンファレンス決勝第4戦ではフランチャイズのルーキー史上最多となる37得点を挙げるなど、シュート力と勝負強さが光るが、現役時代に歴代16位となる通算2万6397得点を叩き出したポール・ピアースは、20歳の若武者に“ノルマ”を課している。 カレッジの名門ケンタッキー大で1年生ながらレギュラーの座を掴み、稀代のピュアシューターとして2019年のドラフト1巡目13位指名を受けたヒーローは、レギュラーシーズンはスーパーサブとして平均13.5得点を記録。ポストシーズンに入っても安定したプレイを続け、NBAファイナルまでの15試合でチーム4位の平均16.5得点をマークしてきた。

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かつて、ケンタッキー大の試合中に「僕は生粋のスコアラーだ」と口にするなど、自分の得点力に自信を持つヒーローに対し、キャリア19年間で平均20得点以上を8回、通算でも平均19.7得点を記録したピアースは『ESPN』の番組『First Take』で、現状では“スコアラー”と呼ぶレベルに至っていないとの見解を示した。 「彼はシュートが打てる。バスケットボールIQも高くて、動きのパターンも豊富だ。だけど、NBAのシーズンで平均20得点以上でなければ、俺はその選手のことを“生粋のスコアラー”だとは呼べない。もし平均11得点だとしたら、スコアラーの称号は与えられない」 ピアースの中では、平均20得点の基準はもちろん、シーズン再開後は試合がバブル(隔離地域)で集中開催されている環境についても考慮しないといけないと主張している。 「バブルの中で名を上げている選手がいるのは喜ばしいことだ。ただ、もし(セルティックスの本拠地)TDガーデンでプレイしたら同じプレイができるか、疑問に思っている。アウェーの環境で37得点を挙げれられるのをまだ確認できていない。彼は素晴らしいゲームを見せている。そのプレイも好きだ。だけど、ニックネームや肩書をつける前に、(評価するための)確かな実績が必要だ」 同日の『Dan LeBatard Show』に出演したヒーローはピアースの発言について問われ、「僕は平均11得点以上しているし、イースタン・カンファレンス決勝では20得点近く記録していると思う」と静かに反論していた。ロサンゼルス・レイカーズとのNBAファイナルで活躍し、ピアースの主張を退けられるかにも注目が集まる。

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