グレン・テイラーGM「ジミー・バトラーの意志は固かった」

ジミー・バトラーをフィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ )にトレードしたことで、ミネソタ・ティンバーウルブズのグレン・テイラーGM(ゼネラルマネージャー)の抱えていた問題は1つ片付いた。バトラーのトレードが騒がれている間、テイラーGMは選手達の発言に耳を傾け、チームの戦いぶりに目を配り続けていた。 テイラーGMとバトラーは、チーム側がバトラーのトレード相手を探している間、バトラーがティンバーウルブズでプレーし続けることを約束し合っていた。だが、チームが今シーズンの開幕から4勝9敗という苦しいスタートを切ったことで、バトラーのトレードはティンバーウルブズの急務となった。 Minneapolis Star-Tribuneのクリス・ハイン記者が、バトラーについて語ったテイラーGMの言葉を以下のようにまとめている。 「彼らはチームとして機能していなかった。それが何故なのか私には分からないけれどね。確実に言えるのは、チームを離れることが決まっていたジミーと一緒にプレーすることが、チームに影響を与えていたということだ。選手達自身は気付いていなかったかもしれないれど、それはきっと大きな影響を与えていたんだ。」 テイラーGMは、ティンバーウルブズのアウェイでの成績が0勝5敗になった時点ではバトラーのトレードを考えていなかったが、チーム側とバトラーとの間で交わしていた「開幕から少なくとも10試合はプレーする」という取り決めがあったので、トレードに動いたようだ。その後、彼らはチーム内およびリーグ全体におけるバトラーのトレード価値について調査を始めた。 テイラーGMは、その時の様子を以下のように語っている。 「我々は少なくとも10試合プレーする必要があった。そして、我々は、トレード交渉するに値するチームの選別にあたったんだ。我々は既にトレードに向けた準備をチーム内部で始めていたが、もし開幕からアウェイの5試合を全勝していたら、話はもっと複雑になっていただろうね。今回のトレードがチーム主導だったら良かったのだが、現実はそうではなかった。ジミーの意志は固く、我々は彼の意志に沿って動くしかなかったんだ。」 テイラーGMは、第4Q(クォーター)の勝負所になったら、チームは主力若手選手のカール・アンソニー・タウンズやアンドリュー・ウィギンズにボールを託すべきだと考えていた。しかし、実際にボールを託されていたのはバトラーだった。テイラーGMは、主力若手選手達がバトラーの言うことを聞き、彼と共にハードにプレーしていたのは理解していたが、それこそが、このチームの試合終盤の弱さに繋がっていると考えていた。 「バトラーがいた当時を振り返って思うのは、若い選手達がプレッシャーを感じながらプレーしていた、ということだ。彼ら自身は気付いていなかっただろうけれどね。それは、彼らにとって良い環境ではなかったんだ。」 バトラーのトレードにより、ティンバーウルブズはシクサーズ からロバート・コビントン、ダリオ・シャリッチ、ジェリッド・ベイレス、そして2022年のドラフト2巡目指名権を獲得した。新加入の選手達は、すぐにチームを助けてくれるはずだ。 だが、テイラーGMは、このトレードによってトム・シボドー球団社長兼HC(ヘッドコーチ)がすぐに結果を出せるとは思っていないようだ。 「シボドーHCの評価は、今後の戦い方によって決められるだろう。実際、我々は自ら墓穴を掘っていたのだから、これからチームを立て直すのは普通に再スタートを切るよりも難しいことなんだ。我々は、まずは今までの失敗を穴埋めしないといけない。それこそが、私がやろうとしていることなんだ。簡単に『ほら、お前のチームを作ってやったぞ。我々がトレードをしてやったんだ。お前が望んだ選手を集めたんだ。しっかりやってくれよ』と言うことはできない。物事はそんなに単純なことではないんだ。もしトレーニングキャンプまでにロスターを揃えていたなら話は別だが、我々はこの時期にようやくロスターを揃えたんだからね。だが、我々は現状を受け入れ、前に進んで行かないといけないんだ。」

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