昨日のゴールデンステイト・ウォリアーズ対シカゴ・ブルズの試合でクレイ・トンプソンが見せたパフォーマンスは素晴らしかった。149対124でウォリアーズがブルズを下した試合で、トンプソンは僅か26分間の出場でNBA新記録となる14本のスリーポイントシュートを成功させ、52得点を決めたのだ。 第3Q(クォーター)に右目の上を切る負傷を負いながらも、チームメイトのステフィン・カリーが持っていた記録を塗り替えたトンプソンの歴史的なパフォーマンスを、NBA.comのマット・ピーターソン記者が数字で紐解いた。更に、ピーターソン記者は、この試合にまつわる是非とも知っておくべきトリビアも紹介している。 ●トンプソンのパフォーマンスについて ・トンプソンにとって、この試合は3度目の50得点ゲームとなった。彼は、2015年1月23日(現地時間)の対サクラメント・キングス戦で52得点、2016年12月5日(現地時間)の対インディアナ・ペイサーズ戦で60得点を記録している。 ・トンプソンは前半だけで36得点した。1つのハーフにおけるスリーポイントシュート成功数10本というのは、NBA記録と並ぶ数字だ。 ・ショットクロックのルールが生まれた1954-55シーズン以降で、1人の選手が30分間未満の出場時間で50得点以上を記録したのは、NBA史上4回目の出来事だ。これまでの達成者(チーム)、出場時間、得点、試合結果と日時は以下の通り。(日時は全て現地時間) クレイ・トンプソン(ウォリアーズ)/26分間/52得点/ウォリアーズ149対124ブルズ(2018年10月29日)デイミアン・リラード(ブレイザーズ)/29分間/50得点/ブレイザーズ118対100キングス(2018年2月9日)CJ・マッカラム(ブレイザーズ)/29分間/50得点/ブレイザーズ124対108ブルズ(2018年1月31日)クレイ・トンプソン(ウォリアーズ)/29分間/60得点/ウォリアーズ142対106ペイサーズ(2016年12月5日) ・僅か5日前の現地10月24日の対ワシントン・ウィザーズ戦で、ウォリアーズのカリーも51得点を決めている。つまり、トンプソンとカリーの『スプラッシュブラザーズ』は、開幕8試合以内でそれぞれが50得点以上を記録したNBA史上初のコンビになったのだ。 ・1試合におけるスリーポイントシュート成功数ランキング:選手編(日時は全て現地時間)クレイ・トンプソン(14本)/2018年10月29日/ブルズ戦ステフィン・カリー(13本)/2016年11月7日/ペリカンズ戦コービー・ブライアント(12本)/2003年1月7日/ソニックス戦ドニエル・マーシャル(12本)/2005年3月13日/シクサーズ戦ステフィン・カリー(12本)/2016年2月27日/サンダー戦 ・1つのハーフにおけるスリーポイントシュート成功数ランキング:選手編(日時は全て現地時間)クレイ・トンプソン(10本)/前半/2018年10月29日/ブルズ戦チャンドラー・パーソンズ(10本)/後半/2014年1月24日/グリズリーズ戦クレイ・トンプソン(9本)/後半/2015年1月23日/キングス戦デロン・ウィリアムス(9本)/前半/2013年3月8日/ウィザーズ戦 ●試合内容にまつわる偉業 ・ウォリアーズの1試合149得点というのは、149対106で勝利した2016年11月23日の対ロサンゼルス・レイカーズ戦以降のチーム最多得点タイ記録だ。 ・ウォリアーズは、球団新記録となる1試合24本のスリーポイントシュートを沈めた。これは、NBA史上2番目に多い本数だ。 ・スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が就任して以降、ウォリアーズはイースタン・カンファレンスのチームに対して51勝12敗という高勝率を誇っている。 ・1試合におけるスリーポイントシュート成功数ランキング:チーム編(日時は全て現地時間)キャバリアーズ(25本)/2017年3月3日/ホークス戦ウォリアーズ(24本)/2018年10月29日/ブルズ戦ロケッツ(24本)/2016年12月16日/ペリカンズ戦ナゲッツ(24本)/2017年2月14日/ウォリアーズ戦ナゲッツ(24本)/2018年2月15日/バックス戦ネッツ(24本)/2018年4月7日/ブルズ戦 ・前半における高得点記録:チーム編サンズ/107得点/1990年ウォリアーズ/92得点/2018年ナゲッツ/90得点/1990年ロケッツ/90得点/2017年