ブレイザーズのオーナーのポール・アレン氏が65歳で死去

長年ポートランド・トレイルブレイザーズのオーナーを務めたポール・アレン氏が、非ホジキンリンパ腫との長い闘病生活の末に65歳で亡くなった。 アレン氏の妹のジョディー・アレン氏は、以下のような声明を発表している。 「私の兄は、いつだって素晴らしい人間でした。ポール・アレンは技術者や慈善活動家として知られていますが、私たち家族にとって、彼は愛すべき兄弟であり叔父であり特別な友人でした。ポールの家族と友人は、彼のウィットに富んだ暖かく思慮深い人間性に触れられて、とても幸せでした。彼は、時間が許す限り家族や友人と過ごしました。私たちだけでなく多くの方々が喪失感と悲しみを感じています。私たちは、彼が生前毎日のように体現してくれた慈しみと配慮に対し、心から感謝しています。」 アダム・シルバーNBAコミッショナーは、リーグが海外市場に手を伸ばす足がかりを作ったアレン氏の功績を讃えるコメントを発表している。 「ポール・アレンは、ビジネス、慈善事業、そしてスポーツの世界における究極のトレイルブレイザーだ。NBAで最も長くオーナーを務めている人物の1人だったポールは、リーグに様々な発見やビジョンをもたらした。彼が委員会で培った知見や豊富な経験によって、リーグは国際的な基盤を築き、新たなテクノロジーを導入することができた。彼は、思い込みや既成概念に挑戦する価値ある声を持った人物だった。我々は、これから迎える新しいシーズンに彼がいないことを悲しむだろう。彼の家族、友人、そしてトレイルブレイザーズに関わる全ての方々に哀悼の意を表します。」 アレン氏は、1982年にホジキンリンパ腫の摘出に成功し、2009年には非ホジキンリンパ腫の摘出にも成功していたが、今年10月1日(現地時間)、非ホジキンリンパ腫が再発したため治療に入ることを発表していた。 1970年代初頭に、ビル・ゲイツ氏と共同でマイクロソフト社を立ち上げたアレン氏は、一代で財産を築き上げて世界でも有数の大富豪となった。 熱狂的なスポーツファンでもあるアレン氏は、7000万ドル(約77億円)を投じて1988年にカリフォルニアの不動産王ラリー・ウェインバーグ氏からトレイルブレイザーズを買い取った。アレン氏がオーナーになって以降、トレイルブレイザーズは19回プレーオフに進出し、1990年と1992年にはNBAファイナルにも駒を進めた。 アレン氏は、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のシアトル・シーホークスのオーナーと、MLS(メジャーリーグ・サッカー)のシアトル・サウンダースの共同オーナーでもあった。

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