日本時間6月26日(現地25日)、全体1位指名権を持つダラス・マーベリックスはNBAドラフト2025でデューク大学のクーパー・フラッグを指名した。 18歳187日のフラッグは、2003年のNBAドラフトでクリーブランド・キャバリアーズに指名されたレブロン・ジェームズ(18歳178日)に次ぐ、史上2番目に若いトップ指名選手となった。 いの一番でアダム・シルバー・コミッショナーに名前を呼ばれたフラッグは、「信じられないほど素晴らしい気分だ。夢が叶ったよ」とコメントした。 「ここにいるみんなや、故郷であるメイン州のみんながいなかったら、自分はここにいなかった。みんながここにいて、自分を応援してくれている姿を見るのは、とても大きな意味がある」 メイン州知事のジャネット・ミルズはフラッグの「目覚ましいバスケットボールの業績」を称え、現地6月25日を「クーパー・フラッグの日」と宣言した。 今季フラッグはデューク大学で37試合に出場し、平均19.2点、7.5リバウンド、4.2アシスト、1.4ブロック、1.4スティールを記録。チームをNCAAトーナメントのファイナル4まで導いた。そうした活躍が認められ、全米トップの選手に贈られるジョン・ウッデン賞を受賞。1年生で受賞したのは、ケビン・デュラント(テキサス大学)、アンソニー・デイビス(ケンタッキー大学)、ザイオン・ウィリアムソン(デューク大学)に次ぎ、NCAA史上4人目という快挙だった。 多くのドラフト1位指名選手は下位チームから指名され、自身が中心となって再建を進めることが多いが、フラッグが加入するマーベリックスには、カイリー・アービング、デイビス、クレイ・トンプソンといった優勝経験のあるベテランが揃っている。 一方でマーベリックスは、デイビスを獲得するトレードでルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)というフランチャイズプレイヤーを失った。この時の取引には多くのマーベリックスファンからの反発も見られた。 そうした状況があっただけに、フラッグへの期待は膨らむばかりだったが、ドラフト前には特にプレッシャーには感じないと話していた。 「常に自分らしくあろうと努め、毎日より良くなるように自分自身をプッシュし、毎日を最大限に活用するつもりだ。特定の期待に応えるとか、そういうことを心配していない。ただ自分らしくあり、本当に毎日、できる限り上達しようと努めるだけだ」 また、「素晴らしいサポートをするファンベースだと聞いている。それが楽しみ」と、ダラス行きを待ち望んでいると語り、早速ファンを喜ばせていた。 マーベリックスでは背番号32を着用すると発表されている。 なお、過去30年のNBAドラフトで全体1位指名されたデューク大学の選手は、エルトン・ブランド(シカゴ・ブルズ/1999年)、アービング(キャバリアーズ/2011年)、ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ/2019年)、パオロ・バンケロ(オーランド・マジック/2022年)に次いで、フラッグで5人目となる。