グレッグ・ポポビッチがスパーズHC退任、バスケットボール部門社長へ「HCを退く時が来た」

サンアントニオ・スパーズは日本時間5月3日（日本時間2日）、グレッグ・ポポビッチがHC（ヘッドコーチ）を退任し、フルタムでのバスケットボール部門社長役に移行することを発表した。後任は暫定HCを務めたミッチ・ジョンソンが担う。 75歳で今季就任29年目を迎えていたポポビッチHCは、開幕から5試合チームを率いたが、軽い脳梗塞を発症して離脱。今年4月には夕食中に突然意識を失い、救急車で病院に運ばれたと報じられた。 『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者によれば、ポポビッチはこの数日、チームに合流し、サンアントニオの施設にも足を運んでおり、今後もフランチャイズの日々の運営において重要なメンバーであり続けると伝えている。 通算1422勝は歴代1位、『Sportico』調べではHCとしての生涯年俸2億ドル（約288億円）以上を稼いだポポビッチ。脳卒中からの回復は順調でHC職復帰への思いもあったものの、NBAのHCという過酷な仕事を続けることはもはや不可能だと判断したという。 「バスケットボールへの愛と情熱は変わりませんが、HCの座を退く時が来たと決断しました。スパーズのHCを務めさせてくれた素晴らしい選手、コーチ、スタッフ、そしてファンの皆さんには心から感謝しています。私にとって大切なこの組織、コミュニティ、そして街を、これからも支え続けられる機会を得られたことを嬉しく思います」 後任は暫定HCとして31勝45敗の成績を残したミッチ・ジョンソンが正式にHCの座に就く。ジョンソンは「この素晴らしい機会をいただき、心から感謝し、光栄に思います。チームの文化を継承する信頼を寄せてくれたことに感謝すると同時に、スパーズファンの誇りとなるよう、この責任に全力を尽くすことを誓います」とメッセージを残している。

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