フェニックス・サンズのマット・イシュビア・オーナーが、記者会見でプレイオフ進出を逃した今季のチームを総括した。 「恥ずかしいシーズンだっただろう? がっかりしたし、酷いものだった。私は毎試合観ていたが、フロントオフィス、コーチ、選手、マーケティング幹部、警備員まで、誰もチームを誇りに思っていないし、満足していない。失敗だった」 今季サンズはケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールらを軸に戦ったものの、ウェスト11位の36勝46敗しか挙げられず。レギュラーシーズン終了後には、就任1年目のマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)を解任した。 イシュビアはチームの努力に最も失望したという。「私は誰もが誇りに思えるチームをコートに出したい。それはフェニックスのようなアイデンティティを持たなければいけない。根性、決意、労働倫理、努力、喜びが必要なのに、我々はそれを持っていなかった」と振り返った。 イシュビアが2023年に約40億ドルでチームを買収して以来、チームが成功しているとは言い難い。そうした非を認めつつ、チームのために粉骨砕身することを誓った。 「私には才能がないが、ハートはある。そして誰よりも努力する。フェニックスのコミュニティが愛するコーチ、フロントオフィス、選手でチームを形成するつもりだ」 会見では、「フランチャイズプレイヤー」と称したデビン・ブッカーについて、トレードする意向はないと明言。さらに、ジェームズ・ジョーンズGM(ジェネラルマネージャー)も今後チームに残ることが示唆された。 一方で、他の選手についてはトレードの可能性が噂されている。来季限りで契約が切れるデュラントは、複数のチームが興味を示していると言われている。ビールについては5000万ドル以上の契約が2年残っており、放出は難しいと言われている。しかし、チームを刷新するにあたって何らかの動きがある可能性は否定できない。 まずは新HCのリクルートが最優先事項となるが、イシュビアは「次の採用を正しく行なう必要がある。無論、我々はそうする」と、再建への第一歩に自信をのぞかせた。