ウィザーズのマーカス・スマート、試合中のファンについて「一線を越えた」とクレーム

日本時間4月7日（現地6日）、ワシントン・ウィザーズは敵地TDガーデンでボストン・セルティックスと対戦した。試合中、ウィザーズのベンチにいた元セルティックスのマーカス・スマートに向かって、執拗に野次を飛ばすファンがいたのだが、試合後スマートは「一線を越えていた」と振り返っている。 「彼は一線を越えていた。みんな知っているように、自分は一線を越えることはしないよ。特にこの街にすべてを捧げてきた人が、戻って来た時にするなんてね」 試合は当時、セルティックスが35点リードする一方的な展開だった。スマートは近くの警備員にそのファンについて伝え、「事態がエスカレートする前に彼を追い出そうとした」と説明。その後野次を飛ばしていたファンはアリーナから退場させられている。 スマートは2014年にセルティックスにドラフトで指名され入団。在籍中にセルティックスはカンファレンス決勝に6回、NBAファイナルに1回進出と実績を残していたが、2023年にクリスタプス・ポルジンギスを絡めたトレードでメンフィス・グリズリーズへ移籍。そのシーズンにセルティックスは優勝している。 なお、この日スマートは試合に出場しなかったが、ボストンの多くのファンからは「We want Marcus!」のチャントが起こった。 「（セルティックス在籍時の思い出が）フラッシュバックしたよ。自分とファン、街の間には愛が常にあるから、歓迎されるのは感情的になるね。自分はこの街の一部。（セルティックスに在籍した）9年の間で、子どもから青年になったんだ」 また、試合後に旧交を温めた元チームメイトたちについても、「彼らと一緒に育った。血、汗、涙を流し、多くの戦いを経験した。彼らの何人かは母の葬式にも来てくれた。僕たちの間にはバスケットボール以上の深い絆がある」と、深い関係性が今も継続していることを明かした。

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