ブルックリン・ネッツが今夏のFA(フリーエージェント)市場でケビン・デュラント(ウォリアーズ)を獲得することが確実となった。 ESPNのエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、デュラントはネッツと4年1億6400万ドル(約177億円)で契約を結ぶという。また、ウォジナロウスキー記者はカイリー・アービング(セルティックス)とデアンドレ・ジョーダン(ニックス)がデュラントと共にネッツに入団することも明らかにしている。アービングに至っては、4年1億4100万ドル(約153億円)のマックス契約を結ぶそうだ。 ウォジナロウスキー記者によると、デュラントは彼のビジネスマネージャーであるリッチ・クレイマン氏と共に、ゴールデンステイト・ウォリアーズのボブ・マイヤーGM(ゼネラルマネージャー)にその決断を報告したそうだ。 一方、30歳のデュラントは昨季のNBAファイナルズでアキレス腱を断裂したため、来期を全休することが予想されている。しかし、怪我の心配は残るもののデュラントのコート上での影響力はリーグトップであることは間違いない。 2013-2014シーズンのMVPであるデュラントは、キャリア12年で10度オールスターに選出され、また4度の年間最多得点を記録。 重要な場面で力を発揮できることを証明したデュラントはウォリアーズで2度ファイナルMVPを受賞。また、昨季のプレイオフでは、リーグ全体のベストとなる平均32.3ポイントを記録している。 仮にこの大怪我から100%の状態まで回復できなかったとしても、デュラントはリーグ屈指のベストフォワードとして、コート上でその影響力を発揮し続けるだろう。 そんなデュラントの加入によりネッツは、2020-2021シーズンまでにイースタン・カンファレンスの最有力優勝候補として、その地位を確立していくことが予想されている。 アービングやジョーダンに加え、デュラントの加入はカリス・ラバート、スペンサー・ディンウィディー、そしてジャレット・アレンといった優秀なヤングコアをすでに有しているネッツの戦力のアップグレードに繋がることは間違いない。 もしデュラントが来期のプレーオフまでに復帰できれば、ネッツは来期から間違いなく優勝候補となる。しかし、ネッツのデュラントとの契約は来期以降を見通したものであり、ネッツはデュラントが早期回復できるよう全力でサポートし、無理に不完全な状態で出場させるようなことはしないだろう。 文:ビタラフ アドル