NBAがコーチの『チャレンジ』を1試合に1度だけ許可

NBAが、コーチの『チャレンジ(判定の審議)』を1試合に1度だけ認めるというルール変更を、来シーズンの1年間、試験的に導入するようだ。 このルール変更は、現地7月9日の委員会によって決定される見込みだ。新ルールでは、コーチたちは、自チームの選手にコールされたパーソナル・ファール、アウト・オブ・バウンス、ゴールテンディングもしくはバスケットボール・インターフェアランスに関して異議がある場合は『チャレンジ』を要求できるが、これら以外のコールに関して『チャレンジ」を要求することはできない。 NBAのバスケットボール運営部門代表のバイロン・スプリューエル氏は、AP通信に送ったメモの中で「このルールは、来シーズンの1年間、試験的に導入される予定だ」とコメントしている。 NBAは、昨年のサマーリーグとGリーグで『call-change program(判定の審議プログラム)』を取り入れており、それは今年の夏に3都市で開催されるサマーリーグ(ソルトレイクシティ、サクラメント、ラスベガス)でも採用される予定だ。 NBAの『チャレンジ』はNFLのものとは異なり、フラッグを投げてプレーを止めることや、判定が覆らなかった場合の罰則もない。スプリューエル氏のメモによると、コーチは人差し指を審判に向けてクルクルと回すことで、『チャレンジ』を申請することが可能だ。また、『チャレンジ』は該当するコールがなされた直後に申請しなくてはならない。 第4Q(クォーター)の残り2分間と、オーバータイムの残り2分間のプレーに関しては「last 2 minutes report」が適用されるため、この間に『チャレンジ』を申請することはできない。 もし『チャレンジ』によって判定が覆らなかった場合は、審議のために使われたタイムアウトが『チャレンジ』を申請したチームの残りタイムアウト数から減らされる。『チャレンジ』が成功した場合は、残りタイムアウト数は減らない。 サマーリーグ限定のルールとしては、「トランジション・テイク・ファール」というのがある。これは、トランジションで確実に得点可能な状況にあるオフェンスの選手がディフェンダーにファールされた場合、フリースローを1投与えられた後にマイボールからプレーを再開できる、というルールだ。このルールは、条件が細かく指定されているNBAの『クリア・パス・ファール』とは少し基準が違うので注意が必要だ。 また、今年のラスベガスのサマーリーグでは新しい技術がお目見えすることに注目だ。 NBAが『コネクテッド・バスケットボール』と呼ぶこの新技術は、公式球を提供するスポルディング社と関係会社との共同開発により実現したもので、ボールの中にチップを埋め込んでボールの動きをトラッキングする、というものだ。この技術は、まずはラスベガスのサマーリーグで実証実験が行われる。数年前より、すでに幾つかの企業がこのスマート・ボール事業に参入している。この技術を使えば、ユーザーがボールの軌跡を解析して、他のデータと組み合わせて分析することが可能になる。

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