日本時間2月24日(現地23日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズはアンドレ・イグダーラの背番号9番の永久欠番セレモニーを実施した。ウォリアーズで背番号が欠番となるのは、ウィルト・チェンバレン(13番)、トム・メシェリー(14番)、アルビン・アトルズ(16番)、クリス・マリン(17番)、リック・バリー(24番)、ネイト・サーモンド(42番)に次ぎ、球団史上7例目である。 イグダーラはセレモニーで、「あなた方がいなければ何も起こらなかった」とファンを称えた。さらに、ウォリアーズのチームメイト、とりわけステフィン・カリーを称賛した。 「ステフ、君は世界を動かした。これは軽々しく言えることではない。本当にバスケットボールの試合を変えたんだ。本当に素晴らしかった。美しかったよ。自分は役割を理解していた。ドレイモンド(グリーン)の才能、クレイ(トンプソン/現ダラス・マーベリックス)の才能、ケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)の才能を理解していた。ステフ、君なしでは何も起こならなかったよ」 イグダーラは2013年にウォリアーズに入団。2015年のNBAファイナルでは、平均16.3点、5.8リバウンド、4.0アシストを挙げてMVPに輝いた。計4度の優勝に貢献し、2023年10月に引退を表明していた。 セレモニーではカリーもマイクを持ち、「あなたがロッカールームを去ってから、その空白を埋めるのは困難なことだった」と振り返った。 「あのジャージーがアリーナの天井に掲げられているのを見ると、僕たちは年を取ったなと実感するよ。みんな感じていると思うけど、これは単に背番号が天井に掲げられるということではない。フランチャイズ全体の方向性を変えた選手についてだ。君は僕たちを最初に選んでくれた。自分たちが優れていることは分かっていても、どうすれば次のレベルに行けるのか分からなかったチームに、大きな自信とIQ、そして成熟をもたらしてくれたんだ」 そして、「チームの卓越性のためにエゴを犠牲にした。それがウォリアーズのやり方だ」と、イグダーラの自己犠牲がチームの礎になったと語った。 なお、後進に道を譲ったことについてイグダーラは、「プロスポーツの世界で、まだ全盛期の選手が若手のために進んで道を譲る、あるいは実際に身を引くというのは珍しいことだと思う。ステフのために道を譲るのはそれほど難しいことではなかった。クレイもドレイモンドも同様だ。素晴らしいユニークな状況だったんだ」と、3人の能力を認めていたからこそだと明かした。