最新MVPレース、ピストンズの23歳ケイド・カニングハムがトップ10に急浮上 米記者評価「勢いづいている」

2024-25シーズンのNBAは各チーム40試合前後を消化。『NBA.com』のショーン・パウエル記者は、恒例のシーズンMVPレース分析を実施し、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)がトップの座をキープしているなか、若手のケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)がトップ10に急浮上した。 トップ3に変動はなく、1位はリーグトップの平均31.6得点を誇るギルジャス・アレクサンダー、2位は平均トリプルダブル級の成績を残すニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、3位は平均31.3得点、11.8リバウンド、6.1アシストを記録するヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)がキープした。 4位はカール・アンソニー・タウンズ(ニューヨーク・ニックス)が6位から浮上。手首と親指の怪我は少々不安だが、それを除けば安定したパフォーマンスを見せている。5位はビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)が4位から後退となった。パウエル記者は、チームの不調をマイナスポイントに挙げている。 6位はジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、7位はドノバン・ミッチェル(クリーブランド・キャバリアーズ)、8位はアルペレン・シェングン(ヒューストン・ロケッツ)、9位はケイド・カニングハム(ピストンズ)、10位はアンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)となった。 特に目を引くのが、トップ10に浮上した23歳のカニングハムだ。2021年のドラフト全体1位指名でピストンズ入りすると、4年目の今季はここまで37試合に出場して自己ベストペースの平均24.4得点(リーグ15位)、6.5リバウンド、9.4アシスト(リーグ3位)、3ポイント成功率37.5%をマーク。1月は月間平均25.8得点、5.8リバウンド、8.3アシスト、3ポイント成功率41.8%と好成績を残している。 パウエル記者は「カニングハムは勢いづいている。早すぎる? そんなことはない」とし、「カニングハムは2025年になってからトップ5の選手の1人と言えるだろう。実際、シーズンを通して安定した活躍を見せてきた。昨年11月から12月にかけては影に隠れていた。しかし、ピストンズが直近7勝2敗と好調な今、輝きを放っている。ジェイデン・アイビーが左足の腓骨骨折で長期離脱することを考えれば、彼のパフォーマンスはさらに高まるだろう」と続けた。 ピストンズは現在21勝20敗でイースト9位。「カニングハムが期待にどう応えるか。ピストンズを(6年ぶりの)プレイオフに導けるかどうかを見てみよう。それがMVP候補のやることなのだ」と、カニングハムがチームをどこまで引き上げられるかを、パウエル記者は焦点に挙げていた。

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