1月17日(金)午前9時30分、イースタン・カンファレンス首位のクリーブランド・キャバリアーズ(34勝5敗)と、ウェスタン・カンファレンス首位のオクラホマシティ・サンダー(33勝6敗)が対戦する。(戦績、スタッツは全て1月15日時点のもの) 両者は約1週間前の1月9日に今季初対決。サンダーが15連勝中、キャバリアーズは10連勝中という状況の中で実現した一戦は、リードが30回入れ替わる白熱した展開に。結果的にはホームのキャバリアーズが129-122で勝利したが、期待に違わぬハイレベルな試合となった。迎える第2ラウンドは、リベンジを期すサンダーのホームで開催される。
キャバリアーズはオフェンシブ・レーティング(121.3)、FG成功率(50.2%)、3ポイント成功率(39.9%)の全てでリーグトップと、圧倒的な攻撃力が持ち味だ。平均17分以上出場しているのが11人と多くの選手にチャンスが与えられており、その内の6選手が平均で2桁得点を記録。今季から就任したケニー・アトキンソンHC(ヘッドコーチ)が目指す、相手に的を絞らせないチームバスケが実行できている証拠と言えるだろう。
その影響もあり、エースのドノバン・ミッチェルがキャリア2番目に低い平均得点(23.1点)、最も短い出場時間(31.4分)にとどまるも、本人は「もう30点以上を毎試合狙わなくていい。僕はリーダーとして得点以外で勝利に必要なプレイを心がけている」と全く気にしておらず。リーダーとして、好調のチームのスタイルを自ら体現している。
平均得点こそ落ちているミッチェルだが、3ポイント成功率はここまで自己ベストの40.8%をマーク
対するサンダーはディフェンシブ・レーティング(102.9)、被平均FG成功率(42.5%)、被3ポイント成功率(32%)、平均スティール(11.2)でリーグトップに立つなど堅守が売りだ。屈強な体格を誇る守備職人のルーゲンツ・ドートを筆頭に、ジェイレン・ウィリアムズ、ケイソン・ウォレス、アレックス・カルーソなど機敏なペリメーター選手をロスターに多く揃え、互いにカバーをし合う隙のない守備は相手にとって大きな脅威となっている。
所属選手の平均年齢がNBAで最も若いサンダーをまとめるのは、今季のMVP候補としても名が挙がる大黒柱のシェイ・ギルジャス・アレクサンダーだ。リーグ2位の平均31.4点を記録する得点力だけでなく、スティール(平均2.0本)やブロック(平均1.1本)と攻守でチームを牽引。弱点のないコンプリートプレイヤーとして評価される26歳が、大一番でどのような活躍するかにも注目が集まる。
リーグで唯一、平均ドライブ数が20回を超えるギルジャス・アレクサンダー
ホームで雪辱を狙うサンダーだが、ビッグマンのアイザイア・ハーテンシュタインがふくらはぎの怪我で最低1週間の離脱が決定。チェット・ホルムグレン(右腸骨翼骨折)も依然離脱中と、サンダーはスモールラインアップを軸に戦うことが予想される。 両ビッグマン欠場時は3勝2敗と勝ち越しているが、勝利のカギとなったのはターンオーバーの誘発だ。勝利した3戦では平均21.7回のターンオーバーを誘い、そこからイージーバスケットに繋げて流れを作った。平均ターンオーバー数がリーグで3番目に少ない堅実なキャバリアーズのリズムを崩すためにも、普段以上に激しいプレッシャーをかけたい。 逆にエバン・モーブリーとジャレット・アレンというツインタワーを擁するキャバリアーズは、高さの利をサンダーに押し付けたい。前回対戦では両選手ともに20点、10リバウンド以上のダブルダブルと躍動しただけに、2人のパフォーマンスは試合の主導権を握る上でポイントになりそうだ。