マイアミ・ヒートのジミー・バトラーは、日本時間1月4日(現地3日)に「チームに損害を与える行為を複数回行った」として、チームから7試合の出場停止処分を科された。パット・ライリー球団社長には厳しい声も届いているが、フランチャイズOBのティム・ハーダウェイはかつての恩師を擁護している。 ライリー球団社長は、バトラーのトレードの噂が過熱するなかで、昨年12月27日(同26日)に「我々は通常、噂についてはコメントしないが、こうした憶測はチームにとって妨げとなり、選手やコーチ陣に対して不公平であると考えている。そのためはっきりと言っておく。我々はジミー・バトラーをトレードしない」と牽制するようにコメント。事態は収束したかに思われた。 しかし、バトラーは1月3日(同2日)のインディアナ・ペイサーズ戦に敗れた後、「プレイする喜びを取り戻したい。支配的な選手に戻りたいし、バスケットボールをプレイしたい。チームの勝利に貢献したいが、今はそれができていない」とコメントしたことを『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が伝えて再び波紋を呼んだ。 ヒートはバトラーに対し、1月5日(同4日)のユタ・ジャズ戦から7試合の出場停止処分を科すことを発表。「彼の行動と発言は、もうこのチームの一員でありたくないことを示している。ジミー・バトラーと彼の代理人はトレードを希望している。我々はオファーに耳を傾けるつもりだ」と述べた。 ライリー球団社長への厳しい声も見受けられるなか、ヒートの永久欠番(10番)で、パット・ライリーがHCとして指揮を執ったヒートで1996~2001年にプレイしたハーダウェイは『SiriusXM NBA Radio』に出演した際、「権威を軽んじてはいけない。パット・ライリーがいる限り、この船は航海するつもりだ。ジミー・バトラーは船を沈めようとしている。私はパット・ライリーの味方だ」とかつての恩師を支持した。 「来シーズンは5200万ドル(約82億円)のオプション行使が可能だが、オプションは行使しないと言っている。5200万ドルの契約を破棄する? 権威があるだけに、彼ら(ヒート)は拒絶を受け入れられないんだ。それが全て。説明責任がある」 バトラーはヒート退団説も過熱しているが、2月7日(同6日)のトレード最終期限までに動きはあるのだろうか。