12月16日(月)午前11時30分から、八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズは、本拠地クリプトドットコム・アリーナで河村勇輝が所属するメンフィス・グリズリーズと対戦する。
シーズン序盤では6連勝を挙げるなどウェスト上位にいたレイカーズだったが、11月22日以降は3勝8敗と苦戦している。その原因の一つに挙げられるのがディフェンスだ。直近11戦はディフェンシブ・レーティング(115.2/リーグ23位)、被FG成功率(48.5%/同25位)、被3ポイント成功率(38.4%/同26位)の全てでリーグ下位と拙守を露呈している。 JJ・レディックHC(ヘッドコーチ)もこの状況を把握しており、「コート上で全くコミュニケーションが取れていない」とチームの問題点を指摘。実際にヘルプが来ずにペイント内で簡単に得点を許したり、ペリメーターでもオープンでシュートを打たれるなど、コミュニケーション不足を感じさせるシーンは散見される。今季リーグ最高の平均得点(122.6)を記録するグリズリーズが相手となるだけに、ディフェンスの意識改善は急務だろう。
戦力的にも大黒柱のレブロン・ジェームズが、足の怪我で2戦連続欠場。グリズリーズ戦の出場も不透明だ。そんななかで期待が高まるのは、八村の活躍だ。直前の試合こそ不調(FG 4/13、3ポイント 0/2)だったが、12月はそれ以前の5試合で平均14.4点、FG成功率69%、3ポイント成功率44.4%と好調だった。特に開幕直後の14試合で46.8%だったペイント内のFG成功率が69.7%と12月は改善されており、得点チャンスを着実に活かせている。また、1対1のディフェンスやリバウンドなどでも奮起し、守備への意識も向上しているように見える。前回のグリズリーズ戦で19点、FG成功率85.7%、3ポイント成功率75%と相性の良さを披露しただけに、そのパフォーマンスに注目だ。 負けが込んでいるレイカーズだが、ホームでは8勝3敗とまずまずの成績を残している。グリズリーズは直近11戦で10勝を挙げてウェスト2位に浮上するなど絶好調だが、前回対戦は3ポイントを20本成功させて競り勝った。地元ファンの力を糧に、グリズリーズを止めて開幕当初の勢いを取り戻せるか。