フィラデルフィア・セブンティシクサーズのスターフォワードであり、今オフにフリーエージェントとなるトバイアス・ハリスの獲得に向け、複数の球団が動き始めていると報道された。 Philly.comのキース・ポンペイ記者によると、サクラメント・キングス、ダラス・マーベリックス、ユタ・ジャズ、インディアナ・ペイサーズ、そしてブルックリン・ネッツがハリスの移籍先として名乗りを上げているという。 ハリスのバードライツを保有するシクサーズは、5年1億8800万ドル(約208億円)のマックス契約をオファーできる。一方、他の球団は最高で4年1億4100万ドル(約156億円)のオファーが可能。ポンペイ氏は、シクサーズがハリスをチームに残すためには5年のマックス契約をオファーする必要があると語った。 今オフにジミー・バトラーとハリスがFA市場へ出てしまうため、シクサーズは非常にシビアな夏を迎えることになる。この二人の再契約と、ベン・シモンズが来期フリーエージェントになることを阻止するための高額な契約延長のオファーをすると、サラリーキャップを超えてしまい、シクサーズにラグジュアリータックスが課されることとなるからだ。 しかし、The Athleticのリッチ・ホフマン記者によると、シクサーズのマネージングパートナーであるジョシュ・ハリス氏は、ラグジュアリータックスを払ってもいいと語っていたという。 この事から、シクサーズはバトラーとハリスの両方にマックス契約のオファーをすることが予想されるが、問題はこの二人にシクサーズ残留の意思があるかというところだ。 一方、ハリスの獲得に名乗りを上げている球団は以下の通り。 ドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアがチームを牽引し、プレーオフ進出も果たしているジャズ。若くて勢いがあり、人気上昇中のキングス。ルカ・ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスが所属するマーベリックス。ビクター・オラディポが怪我から復帰し、スコアラーであるハリスとのタッグが実現すれば優勝候補としても期待されるペイサーズ。そして、システムや設備が整っていて、優秀なガードたちが在籍するネッツ。 ハリス獲得を巡る競争は、今オフに激しさを増すことが予想される。多くの大型移籍が予想される今夏に注目だ。 文:ビタラフ アドル