シカゴでは、現地時間の今月16日からNBAチームにとってのドラフト候補の見本市となるドラフト・コンバインが開催された。ドラフトに先立ち招待されたのはエントリー候補の66選手。各チームのコーチや経営陣が視察する中、身体検査やドリル、5対5の試合形式のセッションが行われている。 招待された選手の一人であるセントラルフロリダ大のセンター、タッコ・フォールは、初日に行われた公式の身体検査で、靴を履いた身長231cm、ウィングスパン249cm、スタンディング・リーチ311cmと測定され、ドラフト・コンバインで話題となっていた。 ESPNのジョナサン・ジボニー氏によると、フォールは身長、ウィングスパン、スタンディング・リーチの全てにおいて、80年代からデータベースに登録されている全ての選手の記録を塗り替えているという。 NBA歴代の最長身選手はマヌート・ボルとゲオルゲ・ムレシャンの231cm。もしフォールがドラフト指名されるとボルとムレシャンと並び、歴代1位となる。 しかし、フォールはNBAドラフトランキングのトップ100に入っていない。そんな彼が今年のドラフトで指名される可能性はどの位あるのだろうか。 ブリーチャー・レポートによると、フォールはランキングのトップ100に入っていないとはいえ、彼の高身長に興味を示すチームが現れ、ドラフトの第2ラウンドで指名される確率もあるという。 彼はセントラルフロリダ大の4年目、平均11.6ポイント、7.6リバウンド、2.6ブロックを記録しており、NCAAトーナメントのザイオン・ウィリアムソン率いるデュ―ク大との第2ラウンドでは、ファールアウトで退場するまでの25分間に15ポイント、6リバウンド、3ブロックを上げている。 高身長を武器に大学ではまずまずの成績を残していたフォール。しかし、ファール問題や伸びしろに関する懸念もあることから、仮に彼がドラフトで指名されたとしてもプレー時間は少なくなると予想されている。 果たして彼はドラフト・コンバインで自分の存在感をアピールし、ボルやムレシャンと並ぶ歴代の最長身選手としてNBA入りすることが出来るのだろうか。