アダム・シルバーNBAコミッショナーがレギュラーシーズンの試合数短縮について言及

アダム・シルバーNBAコミッショナーが、レギュラーシーズンの試合数を短縮する考えがあることを明かした。しかし、その構想を実現するには、試合の興行収入に代わる収益を確保する必要があるようだ。 現地3月1日、マサチューセッツ工科大スローン・マネジメント・スクールで開催されたスポーツ・アナリスティック・カンファレンスで講演したシルバー氏は、既存のNBAオールスターゲームに代わるトーナメント戦をシーズン中かプレシーズンに開催する考えがあることを明かした。このように、シーズン中にリーグとは別のチャンピオンシップを行う仕組みは、ヨーロッパのサッカーで既に採用されている。さらに、シルバー氏は、NBAの数チームがアジアかヨーロッパでミニ・トーナメントを開催する案についても話している。しかし、その一方で、シルバー氏は既存のシーズン以外のイベントに意味を持たせるためには幾つかの問題があることも言及した。 また彼は、チーム分けドラフトをテレビで放送した今年のNBAオールスターゲームのやり方について「単なる思い付きを後付けした」と語った。 「オールスターゲームは上手くいかなかった。それは認めざるを得ない。我々は、豚にイヤリングを付けたのだ(無理をしてオールスターゲームを盛り上げようとした)」 リーグがすぐに変化を起こすことはないだろう。もし、シルバー氏が言及した「シーズン70試合案」を実行するなら、各チームのホームゲームは6試合減ることになるからだ。選手やコーチはレギュラーシーズンの試合が減ることに大賛成だろうが、彼らは自分たちのサラリーが20%も減給されることは一切望んでいない。 この講演会で、シルバー氏はNBAを改善するための様々な考えについて語ってきた。以前の講演で、彼は『タンキング(故意にレギュラーシーズンの成績を悪くしてドラフトで高順位を獲得すること)』を抑制する案についても言及していた。しかし、今年の話題の中心は、ニューオリンズ・ペリカンズのアンソニー・デイビスについてだった。 シルバー氏は、デイビスのエージェントが公の場でトレード要求をしたことを問題視していると語った。トレード要求が水面下で行われることは普通のことだが、それを公の場で発表することは常軌を逸しているからだ。 スター選手が短期間で頻繁にチームを変えることは、労使協定を逆手に取ったやり方だ。この現状について、シルバー氏は「それは過ちだった」とコメントした。 デイビスはペリカンズに「契約延長には合意しない」と伝えた。しかし、チームは今シーズンのトレードデッドラインまでに彼をトレードすることができなかった。その結果、ペリカンズは今シーズンの残り試合はデイビスの出場を制限して彼の怪我のリスクを最小限にし、できるだけ順位を下げて今年のドラフトで良い指名権を得る方向に移行せざるを得なくなった。デイビスは、今年の夏にトレードされる見込みだ。 デイビスの一件について、シルバー氏は「悪い状況だ。これは、ちょっとした混乱だ」と語った。

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