トルコの検察当局がエネス・カンターの逮捕を検討か?!

トルコの検察当局が、ニューヨーク・ニックスのエネス・カンターに国際逮捕令状を発行することを検討しているようだ。彼らは、カンターがテロ組織の一員だと考えている。 トルコのSabah新聞によると、イスタンブールにある最高検察庁は、NBA選手の引き渡しを要求する手続きも進めているようだ。今のところ、最高検察庁の職員はAP通信の取材には応じていない。 トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領が送り出すスパイによって殺害されることを恐れたカンターは、ニックスのロンドン遠征に帯同しなかった。カンターは、今回のニュースに関して自身のツイッターで「トルコ政府は、俺の犯罪に関する証拠を何一つ持っていないはずだ。だって、俺はアメリカで駐車違反の切符を切られたことすら無いんだから」とコメントした。 公の場でエルドアン大統領を批判し続けているカンターは、2017年にトルコのパスポートを失効されている。 Sabah新聞によると、トルコの検察当局は、2016年にクーデター未遂を起こしたイスラム教聖職者のフェサラー・ガレン牧師とカンターが繋がっていることを理由に、インターポール(国際警察機構)に『レッド・ノーティス(国外にいる犯罪者の身柄を引き渡してもらうための通知)』を発行してもらう方向で検討しているそうだ。カンターは、ガレン牧師のグループに資金提供をしている疑惑を持たれている。 カンターは、アメリカとカナダ以外の国に行くと暗殺される可能性があるとしてチームのロンドン遠征に帯同せず、現地1月17日に行われるワシントン・ウィザーズとの『ロンドン・ゲーム』を欠場する決断をした。チームは「カンターはビザの都合で遠征に帯同しない」と発表したが、カンター本人はその理由を否定し、SNSに自分の旅行証明書の写真を投稿した。その際に、彼は改めて「エルドアン大統領から身を守るため」と主張した。彼は、エルドアン大統領のことを「現代のヒットラー」と呼んでいる。 カンターは「彼らはロンドンに沢山のスパイを送り込んでいる。彼らの手にかかれば、俺を殺害するのは造作もないことだ。これは、とても酷い状況だ」とコメントしている。 ニックスがロンドンに行っている間、カンターはアメリカの議員と対談している写真を何枚もSNSに投稿している。また、彼はWashington Postにも手記を寄稿し、その中で彼の決断の経緯と、エルドアン大統領に反対する理由について言及した。 「選手の立場からすると、チームのロンドン遠征に帯同しないという決断は非常に難しいものだった。だが、自分の身の安全という観点から見ると、その決断は容易だった。今回の一件により、トルコの独裁者の卑劣な行いを白日の下に晒すことができた。彼のせいで多くの人々が殺され、何千もの人々が不当に収監され、数えきれないほどの人々の生活がメチャクチャにされた。そんなの冗談じゃない。」

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