昨シーズンは度重なる怪我に苦しんだステフィン・カリーだが、今シーズンは上々のスタートを切った。 試合前に2年連続となる優勝旗掲揚式典が催された開幕戦で、カリーのシュートは冴え渡り、ケビン・デュラントも多方面での活躍を見せた。カリーは32得点9アシスト8リバウンド、デュラントは27得点8リバウンド6アシストを記録し、ゴールデンステイト・ウォリアーズがオクラホマシティー・サンダーを108対100で下す原動力となった。 試合後に、デュラントは「82試合中の1試合目を自分達らしくプレーできて満足している。この調子でいくよ」とコメントしている。 来シーズンからサンフランシスコのチェイス・センターに本拠地を移転するウォリアーズは、オラクル・アリーナで戦う最後のシーズンも優勝で飾り、3連覇の栄誉を引っさげて意気揚々と新アリーナに移りたいと考えている。 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、本拠地の移転について以下のようにコメントしている。 「アリーナの移転は球団にとって良いことだ。だが、我々にとってオラクル・アリーナは特別な場所だ。今シーズンは、我々にとって特別なシーズンになるだろう。」 クレイ・トンプソンは僅か14得点に終わったが(フィールドゴール20本中5本成功)、キャリア26試合目で初先発を務めたセンターのデイミアン・ジョーンズが12得点と活躍している(フィールドゴール7本中6本成功)。 それでも、カーHCは選手達のパフォーマンスにまだ満足していない様子で、試合後のインタビューで「まだ本来の自分達のプレーができていなかった。開幕戦だから仕方がないけれどね。我々が本調子になるには、まだあと2〜3週間はかかるだろう」とコメントしている。 サンダーでは、ポール・ジョージが27得点を記録している。先月に膝を手術した先発のラッセル・ウェストブルックが欠場していたため、ジョージは試合序盤にオフェンスのリズムを掴めず苦労していたようだ。サンダーはウォリアーズに10点リードされて前半を終えたが、ハーフタイム明けからは12本中9本のシュートを成功させて猛烈な追い上げを見せている。 今オフに来日もしたオールスター選手のドレイモンド・グリーンは、膝の痛みの影響でプレシーズンゲームではプレータイムを制限されていたが、この試合では33分間プレーして2得点13リバウンド5アシストを記録した。カーHCは、シーズン序盤戦はグリーンのプレータイムを制限すると明言している。しかし、グリーンは、この試合当日の朝のシュートアラウンドで「ヘッドコーチから『疲れた素振りを見せたら即ベンチに下げる』と言われているから、俺は疲れを表に出さないようにしてプレーするだろうね」と冗談交じりにコメントしていた。 怪我で出場試合数が少なかった昨シーズンでさえ30得点以上の試合を17回も達成しているカリーは、この日もフィールドゴールを20本中11本成功させる大活躍だった。(スリーポイントシュートは5本成功。) この2チームがシーズン開幕戦で対戦するのは初めてのことだ。だが、ウォリアーズは1983年にシアトル・スーパーソニックスと開幕戦を戦っており、この時はアウェーのウォリアーズが勝利を収めている。 昨シーズンの開幕戦は、ウォリアーズは122対121でヒューストン・ロケッツに敗れている。 両チームの次戦は共に現地10月19日に予定されており、サンダーはアウェーでロサンゼルズ・クリッパーズと、ウォリアーズはアウェーでユタ・ジャズと対戦する。