2024-25シーズンは、オクラホマシティ・サンダーが移転後初優勝を果たした。しかし、移転前のフランチャイズであるシアトルのスポーツ放送局では、このトピックを取り上げなかったという。『yahoo! sports』のジェイソン・オーウェンス記者が報じている。 『FOX 13 Seattle』に出演するディレクターが、試合当日夜に放送された30分のスポーツ番組でNBAファイナル2025に触れたのは、サンダーの勝利ではなくペイサーズが敗れたことについてだった。 「最後に今夜、残念ながらインディアナ・ペイサーズがNBAファイナルのゲーム7で敗れました。明日はサウンダーズ(MLS)のビッグゲームです! ルーメン・フィールドでお会いしましょう」 番組ではハイライト映像やスコアなどは一切表示されず、サンダーのチーム名すら発せられなかった。さらにこのディレクターは放送後、当該映像とともに、「シアトルの放送局は30分間のスポーツ番組の最後にNBAファイナルの第7戦をこのように報じた。これが『FOX 13 Seattle』としてのあるべき姿だ」とポスト。サンダーについて触れないというスタンスを明確に示した。 ここまでサンダーを敵対視するのは、2008年の移転に端を発する。シアトル・スーパーソニックスと名乗っていた2006年、オクラホマシティ出身のクレイ・ベネットらが率いるグループがチームを買収した際、ソニックスをシアトルに残すことを誓っていた。しかしその約束は反故されたのだ。 サンダーの選手やスタッフには何の落ち度もない話なだけに過剰にも思えるが、移転以降シアトルにはNBAチームがない状態が続いていることもあって、チームに恨みを募らせてしまう人がいるのかもしれない。