日本時間6月23日(現地22日)に行なわれたNBAファイナル2025第7戦を制し、オクラホマシティ・サンダーを頂点に導いたシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(以下SGA)が、ファイナルMVPに選出された。 SGAは6年前のトレードでチームに加入。苦しい時期も過ごしたが、今季はレギュラーシーズンで68勝を記録し、シーズンMVPと得点王(32.7点)を受賞。そしてキャリア初の優勝を成し遂げ、ファイナルMVPに授与されるビル・ラッセル・トロフィーも手にした。 シーズンMVPとファイナルMVPを同時受賞したのは、マイケル・ジョーダン(4回)、レブロン・ジェームズ(2回)、ラリー・バード(2回)、ティム・ダンカン、シャキール・オニール、アキーム・オラジュワン、マジック・ジョンソン、モーゼス・マローン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ウィリス・リードしかいない。 また、得点王と優勝を同じシーズンに達成したのは、2000年のオニール以来となる。それ以前でも、ジョーダン(6回)、ジャバー、ジョージ・マイカン(2回)、ジョー・ファルクスしかいない偉業である。SGAは、「自分がそのグループの一員だなんて信じられない」と謙遜した。 「自分がそんな選手だなんて想像もできないよ。子どもの頃、誰もが夢を見ることだ。でも、それが本当に叶うかは分からない。夢を叶えられてただただ嬉しい」 なお、SGAは「これは自分だけの勝利じゃない」と断言。「これは家族、友人、ファン、自分を応援してくれたすべての人の勝利」と、周囲への感謝を述べている。 一方でチームメイトもSGAを称賛している。第7戦で18点、8リバウンド、5ブロックを記録したチェット・ホルムグレンは、「一緒にいて本当に楽しい人だ。決して自分のことばかりではない。常に僕たちのこと、勝利のことばかりを考えている。それを1年通して見てきた。彼はとんでもないバスケットボール選手だけど、それ以上に素晴らしい人間なんだ」と、SGAの人間性を高く評価した。 さらにサム・プレスティGM(ジェネラルマネージャー)も、「シェイの素晴らしいところは、安定した選手であり、安定した人間であること。彼がチームのためにしてくれたことだけでなく、彼という人間と毎日一緒に仕事ができる事にも本当に感謝している」と語っている。 リーグ史に残る活躍を披露し、人間性でも高く評価されるSGA。7月で27歳となるMVPの未来は明るい。