オクラホマシティ・サンダーのジェイレン・ウィリアムズは、最終戦を残すのみとなったインディアナ・ペイサーズとのNBAファイナルでも存在感を示している。殿堂入り選手のスコッティ・ピッペンもウィリアムズを評価しているという。『ESPN』のティム・マクマホン記者が伝えた。 NBA3年目を迎えたウィリアムズは今季、レギュラーシーズン69試合に出場して自己最高の平均21.6得点、5.3リバウンド、5.1アシスト、1.6スティールをマーク。エースのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーと共に、チームのリーグ最高勝率(82.9%/68勝14敗)に大きく貢献した。 プレイオフでも全22試合に先発出場し、チーム2位の平均21.5得点をマーク。先に王手をかけたNBAファイナル第5戦ではチームトップ、そしてプレイオフ自己最多の40得点(フィールドゴール14/25、3ポイント3/5、フリースロー9/12)を挙げ、ファイナルを通して見ても6試合で平均24.2得点、5.2リバウンド、3.7アシストの成績を残している。 ギルジャス・アレクサンダーとウィリアムズのコンビはファイナル最初の5試合で計291得点を叩き出したが、『ESPNリサーチ』によれば、彼らより多くの得点を挙げたのは1993年のマイケル・ジョーダン&ピッペン、2017年のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)&カイリー・アービング(ダラス・マーベリックス)、2017年のステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)&ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)だけだという。 シカゴ・ブルズで2度の3連覇を果たしたレジェンドのピッペンは、「彼は本当に特別な選手だ」とウィリアムズを称賛した。 「彼のプレイを見るのは楽しい。彼の中に自分と重なる部分が多いのは確かだ。このリーグのトップ選手の1人に成長していくと確信している。シェイはもちろん、彼自身もチームを何度も優勝に導くことができる力を持っている選手だ」 ウィリアムズをピッペンと比較する声も少なくないが、ピッペンは「彼が私の後継者になるとは言いたくない」とし、ウィリアムズのポテンシャルの高さを認めた。 「彼は(私より)もっと偉大な選手になると思う。今のバスケットボールの状況を考えればね。彼らには攻撃の自由がある。私たちにはそれがなかった。ほとんどシステムを使い果たしていた。でも、彼らは3ポイントシュートとか自由に撃てる。今プレイしている選手たちは、シュート力があるからこそ、過去の選手たちよりも優れた選手になるチャンスがあるんだ」 リーグタイトルを計6回獲得しているピッペン。ウィリアムズとしてはまず、自身初の優勝を果たし、選手としてさらに成長していきたいところだ。